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SW WATANABE制作記 その8

SW WATANABEの50周年モデルの2台目の組立てに入ります

最近の傾向としてオーダーメイドツーリングバイクであってもタイヤ(リム)ドライブダイナモを装備する方は、少数派

現代では高性能なLEDバッテリーライトや、より抵抗の少ないハブダイナモが主流となりました
積極的にナイトツーリングに出かけなければ、ボワーッと光る昔ながらのダイナモライトは風情がありますよネ

今回はビンテージ系パーツで組み立てることもあり、リムドライブでダイナモを装備します


ダイナモ取付けネジは真ん中に貫通穴が付いたボルトで、ダイナモコード(配線)を穴の中に通していくタイプです

ロイアルノートンさんから、市販の同等品も販売されていますが(【価格】¥368-(税込))今回は渡辺氏による特製品

ダイナモはシートステーに直付けされ、コードは「シートステー→チェーンステー→ダウンチューブ」の順にフレームに内蔵していきます

基本的にコードが通るだけの隙間が空いているだけですので、コードをそのまま指しても、なかなかスムースに通ってはくれません

作業方法は色々と流派がある様ですが、2種類ご紹介します

まずは、シフトワイヤーを通していきます
シフトワイヤーはダイナモコードに比べて、コシがありますので、フレームの途中で引っかかること無くフレームの中を通ってくれます

但し、出口付近で引っかかることもありますので、先端を少し曲げておくと作業がしやすいと思います


入口側のシフトワイヤーの先端部のヨリをほどき、ダイナモコードを結び付けます

後は、出口側からシフトワイヤーを引き抜けばダイナモコードが出てきます

廃材のシフトワイヤーを利用すれば、お金を掛けること無く作業が出来ますが、ワイヤーの出口付近での作業で多少手こずるかもしれません


次に空気の力を利用する方法です
コンプレッサーがあれば楽勝なのですが、一般家庭はなかなか敷居が高いので、PCのキーボードを掃除する時などに使うボンベ式のエアブロアーを使用します

大型家電量販店等で簡単に入手出来ます


荷物紐(PPコード)を適当な長さにカットして、細く裂いていきます
殆ど重量の無い荷物紐ですから、ダイナモコード入口に軽く入れてエアブロアーで吹けば一瞬で紐が中に入っていきます

出口から紐が出たことを確認したら、ダイナモコードを結び付けて引き抜けばOKです


全てダイナモコードを通したら、ダイナモ本体を装着します

今回は、永遠の定番「ソービッツ12N」
定番ではありますが、その人気の為か程度の良い物は、なかなか入手が難しくなってきた様です

ちなみに、12Nの「N」は左ダイナモのこと。右側に取付けるタイプは「DN」と表記します


ダイナモはタイヤでは無くリムで回転させますので、そのままでは擦れるばかりで回転しません
その為に、ダイナモの回転部にゴム製のローラーを取付ける必要があります

ゴムローラーもビンテージ品の定番「マーギル」を採用します
古い物のゴム製品は劣化が避けられませんので、程度の良い品は更に希少です

今回はプリントもしっかりと残っておりミントコンディションと言って良いでしょう

ダイナモを取付けたら、スポークをカットした自作工具にコードを巻き付けます

コードの先端をダイナモに引っ掛ければ、ダイナモ側は完成

ライト側は、泥除けを取付けた後の作業のなりますので、次は泥除けの取付けに進んでいきます

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