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※2/1追記 完売いたしました ヴィットリア ツールケース

大変お待たせいたしました。多数問い合わせを頂いておりましたヴィットリア社のプレミアムジップケースがようやく入荷してまいりました
→2/1 ご好評につき在庫がなくなりましたので再入荷までお待ちくださいませ。再入荷の際には当HOT NEWSにて告知いたします。

 
 

 
 
  
 
 

 

ツールケースやサドルバッグで普段使いの小物や普段使わない奥に入ったモノをいざ使おうと思ったときに「あぁ取り出しづらいなぁ」と感じた事はありませんか?
そこでこのツールケースの出番です。縦にジッパーで開く仕様なので今までよりストレスなく取り出せることでしょう。



普段自分のツールケースに入っているモノを試しに移し替えてみました。
だいたい皆さん持ってらっしゃるチューブ(わたしの場合は700*23C)、タイヤレバー、ミニツール、ミニロックに加えて
タイヤブート、バルブエクステンダー、ミッシングリンクといったところでしょうか。
あとはマルニ社のおなじみ≪クイックショット≫。
全部入るでしょうか。


 
 
 
 
 
 
 
詰め込むことなく入りました。まだ少し余裕はありますが、クイックショットの代わりにCO2ボンベを二本入れてもよいでしょうし、もう少し機能を増やしたミニツールを入れてもよいでしょう。

 


≪Vittoria Premium zip tool case≫

【価格】 ¥2,000(税抜) 
 
 
 
 
 
※と、紹介文をアップするまでの間に4つ旅立って行きました。

velocraft流パスハンター作り その2.5

公開組立てイベントの告知です!

前回ホイール組立てを終えて、次は泥除けを取り付けます
ホイールと比べて、非常に手間の掛かる泥除けは1回では終わりません

全3回の予定としていますが、まずはフロントの泥除けを取り付けます

上写真の本所工研のH29(通称マビック型)をアルミU字ステーで装着していく予定です

今回はパスハンターということもあり、Fキャリアは取り付けませんので、一般的なランドナー系とは若干作業手順は違うのですが、おおよその作業手順や考え方は同じですので、ご自身で泥除けを取り付ける時のヒントも隠されていると思います

日時:2014年2月1日(土) 20:00~21:30(予定作業終了まで)
場所:velocraft店頭
内容:現在制作中のパスハンターのフロント泥除け装着の実演
参加可能人数:店内に入るだけ(笑)・当日20:00までに直接velocraftにお越しください

今回も同業他社の方の参加もOKですヨ
OKというか、泥除け付きの自転車をこれから販売しようとお考えでしたら、是非お越しください
velocraftと一緒に泥除け付き自転車をもっと普及させていきませんか?

クリアランスの取り方は?泥除けの長さは?など、作業を止めない程度の質問なら何でもお答えします
通常は、一連の流れで作業をご覧頂く機会も少ない(そもそも、泥除けを装着する自転車店が少ない)でしょうから、この機会に是非、ご来店ください

 
 
☆☆☆以下、大槻の考察です☆☆☆

ところで、パスハンターって「軽量性」を非常に重視しますよね
自転車を担いで山道を進むことを前提としている車種の為、担ぎあげる重量は少しでも軽いのが有利に決まっています
コレは輪行時にも同じことが言えますよネ

12kgの自転車と10kgの自転車なら、重量比が16.7%も変化する訳ですから当然です

では、自転車に乗っている場合はどの程度速度の違いが出てくるのでしょう
モチロン軽い方が速いのは間違いないのですが、実際の違い以上に「軽さに対する優位性」が自転車界では広まっている気がしてなりません

ザッと計算してみました
前提条件は、ロードバイク・レーサージャージ・舗装路・無風・身長170cm・体重60kg・10kgと12kgの自転車で計算してみます

12kgの自転車で、斜度8%の登り・時速10km/hで走る場合必要動力は173W
10kgの自転車で、同条件で必要動力は168Wになります
10kgの自転車で173Wで出力すると、10.2km/hとなります

つまり、10kmの斜度8%の峠を1時間で登ると200mの差が出来るという訳です

平地の場合はどうでしょう
12kgの自転車で時速30km/hで走る場合必要動力は118W
10kgでも118Wと同じ
小数点以下は10kgの自転車の方が低いのですが、速度の違いは0.0数km/h程度の違いにしかなりません
恐らく気づかない程度でしょう

つまり、ツーリングバイクなど1秒を争わない場合は、1kg・2kg程度の差は殆ど影響が無いと言えます

ツーリングバイクでの軽量化はオフロードでの担ぎと輪行時にこそ、発揮するものだと思います
モチロン、同じスチールで制作したフレームの場合には軽量なもの程寿命が短くなってしまうものですから(あまり極端にしなければ、軽量フレームでも10年は持ちますが)神経質に軽量化しない方が良いと思っています

軽くする為にアレやコレやと改造したり考えたりするのは、楽しい作業なんですけどネ(笑)

velocraft流パスハンター作り その2

パスハンターのホイールを組立てました

ブログでは使用パーツの説明だけで組立て方法やスポークテンションの感覚をお伝えすることが出来ませんでしたので、今回初めての試み「公開組立てイベント」として、実際にお客様に閉店後お集まり頂き、簡単な解説を加えながら、大槻のホイール組立てをご覧頂きました

3日前に当ブログで告知をしただけでしたので、人が集まるか心配しておりましたが、予想をはるかに上回る10名以上の方にお集まり頂けました

スポーク長の計算方法・スポークのアヤ取り方法を中心に解説し、本組みは「根気」が必要ですと説明していきました

ご来店の皆様、楽しんで頂けたでしょうか?

使用パーツや組み方は、現行品の極一般的な物です

ハブ・・・シマノ・ティアグラ 36H
スポーク・・・星・#15-16 ステンレスバテッドスポーク
ニップル・・・星・真鍮
リム・・・アラヤ SP-30
リムテープ・・・velox・コットン
チューブ・・・パナレーサー・ブチルチューブ
タイヤ・・・パナレーサー・ツーリングカスタム 650x35A(実寸33mm位)
アヤ取り・・・イタリアン 6本組み

常識的な範囲で安価に、軽量にを重視したパーツ構成&組立てです
強度を優先させるならSUNXCDのダブルウォールにした方が良いですし、価格をもっと下げるならプレーンスポークにしたり安価なハブにしたりすることも出来ます

ホイールを組立てたら、次は泥除け取付けです

泥除けもvelocraftのお客様なら取付け方法に興味がお有りでは?

泥除けも「公開組立てイベント」を開催したいと思います
日程等は、改めて問うブログで発表致しますので、少々お時間を頂戴します

泥除けはホイールとは違い複雑で時間の掛かる作業ですので、全3回程度は必要だと思いますので、予めご承知おきください

☆☆☆イベントに参加頂いた皆様へ☆☆☆

ご参加有難うございました

1点説明不足がありましたので、補足致します
お渡し致しましたスポーク長計算表ですが、算出した数値の小数点以下は切り捨ててください
DTスポークの場合はそのまま、星の場合は更にマイナス1mmのスポークをご用意ください

velocraft流パスハンター作り その1.5


ロイアルノートン パスハンター フレーム

意外と人気(?)シリーズの「velocraft流○○○作り」の投稿ですが、今まで色々なジャンルの旅自転車の制作を通じて、大槻の考え方やあまり一般には知られていないテクニック等をご紹介してきました

しかし、写真と文章だけでは伝えきれない部分が多々有り、お客様から店頭でご質問を頂くこともあります

そこで、ご来店頂けるお客様限定にはなりますが「公開組立てイベント」を開催したいと思います

大槻がどの様に組立てしているかを簡単にご説明しながら組み立てを実演したいと思います
普段の作業は店頭業務をしながらですので、基本お客様が店内にいらっしゃらない時に作業するしかないので、あまりご覧頂く機会も無いのですが、今回は通常業務終了後の夜に行いますので、一般のお客様はいらっしゃいませんから、途中で手を止める事も無く作業をすることが出来ます

日時:2014年1月12日(日) 20:00~21:30(予定作業終了まで)
場所:velocraft店頭
内容:現在制作中のパスハンターのホイール組立ての実演
参加可能人数:店内に入るだけ(笑)・当日20:00までに直接velocraftにお越しください

ホイールの組立ては、振れを「0mm」にすることは出来ませんが、どの程度が許容範囲なのか?、イタリアン組みとJIS組みの違いは?、適正なテンションとは?、タイヤの装着時にコツは?、スポーク長の計算方法は?等々を解説しながら、組み立てていきます

これから自転車の組立てに挑戦したい方、自己流でホイール組み立ててきた方は復習を兼ねてなど、ご興味のお有りの方は是非、筆記用具をご持参頂きご参加ください

勿論、一般のユーザー様以外の同業他社の方など自転車を生業としてる方も歓迎デス
(CWSスタッフもOK(笑)ですヨ)


 
※今回、好評を頂けましたら泥除けの装着方法等も「公開組立てイベント」を続けていきたいと思っています
 
 
☆☆☆お知らせ☆☆☆
急で申し訳ございませんが1月10日(金)PM1:00頃まで、1月11日(土)終日は大槻が不在となります

不在時間中はアシスタントスタッフでの営業となります
オーダーメイドのご相談・ご注文、オーバーホールなどの重作業のご依頼等は勝手を申しますが、他の営業日をご利用くださいませ

お客様にはご迷惑をお掛けし申し訳ございません

velocraft流パリブレスト作り その2

ブルベ専用車パリブレスト作りの2回目はホイールの組立て

前回も書きましたが大槻としては、僅かな軽量化よりもしっかりとした自転車の方がトラブルが少なくなり、完走率は上がると考えています

展示車両ですので、コスト面も重視しながらも「コレだけは押さえておきたい」部品を使用して組み立てたいと思います

勿論、自転車としてのまとまり感も重視しています


まず、タイヤはコレしかないでしょう「パナレーサー・ツアラープラス ブルベエディション」
通常のツアラープラスを軽量化させ、耐パンク性能等を重視したロングライド用タイヤの決定版で700x26cというサイズも絶妙だと思います

ブルベを走るなら、このタイヤにしておけばとりあえずはOKでしょう

チューブは同社のブチルチューブを使用しています
空気抜けの少ないチューブですので、数日間に及ぶブルベでも空気の途中充填は必要ありません

余談ですが、大槻は通常スポルティフを制作する場合には、まずチューブラタイヤをオススメしています
パンクからのリカバリーや重量面を考えると、クリンチャーよりもチューブラの方が優れていると思います
※ちなみに年末に石垣島をツーリングした自転車もチューブラタイヤです

クリンチャータイヤの様にビートが無い分軽量でしなやかになりますし、タイヤ交換もクリンチャーよりも失敗は明らかに少ないと考えているからです

しかし、高級なチューブラタイヤは高価ですし、ラテックス(天然ゴム)チューブは空気の保持力が弱く、3日以上続くブルベでは途中で空気充填が必要です

200~300kmのブルベならチューブラタイヤが良いと思いますが、600kmを超えるブルベではデメリットの方が大きくなってしまいます

その為、今回はクリンチャーを選択しています

チューブレスも良いのですが、コスト面的にもマダマダ高価で選択肢も広くはありません

リムは、アラヤの「AR-713」
4千円台の安価なリムですが、リム高が高くて重量が495g(カタログ値)としっかり感があります
ブレーキ当たり面もCNC加工されているので、ブレーキフィーリングも文句ありません

リム幅も約21mmとアラヤの従来品RC-540よりも広く、マビック・オープンプロと同程度になり、太めのタイヤとのマッチングも良くなりました

スポークホールにアイレットが付いていないので、高テンションで組み立てることは難しいのですが価格を考えれば仕方がないでしょう



フロントハブはコレしかないでしょう「シュミット・SONデラックス」
3万円以上もする超高級ハブダイナモですが、抵抗感の少なさとコイルピッチの細かさは群を抜いています
長時間のナイトライドを強いられるブルベでは必須と言っても良いと思います

※ハブダイナモの回転抵抗は非常に僅かです
ランドヌールvol.3で大槻が書かせて頂きましたが、計算で一般的な走行ではライトON時に0.4km/h・ライトOFF時に0.1km/h以下の抵抗にしかなりません
ランドヌールvol.4で著名なヤン・ハイネさんも同等の数字を算出していますので、ほぼ間違いは無いかと思います

ライトシステムは、SONデラックスと同社エデュルクスとの組み合わせは鉄板です

リアハブは、無難にシマノのディアグラにしています
コスト的な意味合いが大きいので、他の高級リアハブの方が優れているのは確かです

上記のパーツを32H6本組みで1.8mmステンレスプレーンスポークで組み立てていますので、安心して峠の下りを快走出来るでしょう

重量面・空力面では、決してアドバンテージがある訳ではありませんが、「安心感は重要な性能」だと考えています

次は泥除けの装着です・・・