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velocraft流パリブレスト作り その2

ブルベ専用車パリブレスト作りの2回目はホイールの組立て

前回も書きましたが大槻としては、僅かな軽量化よりもしっかりとした自転車の方がトラブルが少なくなり、完走率は上がると考えています

展示車両ですので、コスト面も重視しながらも「コレだけは押さえておきたい」部品を使用して組み立てたいと思います

勿論、自転車としてのまとまり感も重視しています


まず、タイヤはコレしかないでしょう「パナレーサー・ツアラープラス ブルベエディション」
通常のツアラープラスを軽量化させ、耐パンク性能等を重視したロングライド用タイヤの決定版で700x26cというサイズも絶妙だと思います

ブルベを走るなら、このタイヤにしておけばとりあえずはOKでしょう

チューブは同社のブチルチューブを使用しています
空気抜けの少ないチューブですので、数日間に及ぶブルベでも空気の途中充填は必要ありません

余談ですが、大槻は通常スポルティフを制作する場合には、まずチューブラタイヤをオススメしています
パンクからのリカバリーや重量面を考えると、クリンチャーよりもチューブラの方が優れていると思います
※ちなみに年末に石垣島をツーリングした自転車もチューブラタイヤです

クリンチャータイヤの様にビートが無い分軽量でしなやかになりますし、タイヤ交換もクリンチャーよりも失敗は明らかに少ないと考えているからです

しかし、高級なチューブラタイヤは高価ですし、ラテックス(天然ゴム)チューブは空気の保持力が弱く、3日以上続くブルベでは途中で空気充填が必要です

200~300kmのブルベならチューブラタイヤが良いと思いますが、600kmを超えるブルベではデメリットの方が大きくなってしまいます

その為、今回はクリンチャーを選択しています

チューブレスも良いのですが、コスト面的にもマダマダ高価で選択肢も広くはありません

リムは、アラヤの「AR-713」
4千円台の安価なリムですが、リム高が高くて重量が495g(カタログ値)としっかり感があります
ブレーキ当たり面もCNC加工されているので、ブレーキフィーリングも文句ありません

リム幅も約21mmとアラヤの従来品RC-540よりも広く、マビック・オープンプロと同程度になり、太めのタイヤとのマッチングも良くなりました

スポークホールにアイレットが付いていないので、高テンションで組み立てることは難しいのですが価格を考えれば仕方がないでしょう



フロントハブはコレしかないでしょう「シュミット・SONデラックス」
3万円以上もする超高級ハブダイナモですが、抵抗感の少なさとコイルピッチの細かさは群を抜いています
長時間のナイトライドを強いられるブルベでは必須と言っても良いと思います

※ハブダイナモの回転抵抗は非常に僅かです
ランドヌールvol.3で大槻が書かせて頂きましたが、計算で一般的な走行ではライトON時に0.4km/h・ライトOFF時に0.1km/h以下の抵抗にしかなりません
ランドヌールvol.4で著名なヤン・ハイネさんも同等の数字を算出していますので、ほぼ間違いは無いかと思います

ライトシステムは、SONデラックスと同社エデュルクスとの組み合わせは鉄板です

リアハブは、無難にシマノのディアグラにしています
コスト的な意味合いが大きいので、他の高級リアハブの方が優れているのは確かです

上記のパーツを32H6本組みで1.8mmステンレスプレーンスポークで組み立てていますので、安心して峠の下りを快走出来るでしょう

重量面・空力面では、決してアドバンテージがある訳ではありませんが、「安心感は重要な性能」だと考えています

次は泥除けの装着です・・・

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