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velocraft流組立て基本編 vol.1

約1か月半後のH27年5月にvelocraftは新宿区・高田馬場に移転致しますが、ふと気づくとオーダーメイドフレームを使った完成車の展示が無くなってしまいました

velocraftでは大槻が店頭に立つようになってから、フレーム単体での展示ではお客様が完成イメージを掴むことが難しい為、オーダーメイドフレームでも必ず1台以上は完成車にしてご提案を続けてまいりました

移転前に急いで組立てをしなくてはなりません!

展示完成車はTOEIであったりMONTSONであったりSWであったりとブランドは多種ありましたが、最も多く展示していたのがROYAL NORTONだったと思います

販売量では圧倒的にTOEIが人気のvelocraftですが、人気がある故に納品までに多くの時間が掛かったり、古来からの様式美に則った仕様にしなくてはならないという固定概念に苛まれたりと、敷居が高くなってしまっていたのも事実だと思います

そんな方へのご提案として、納期が早く・フルオーダーフレームとしては破格の価格設定のROYAL NORTONを多く販売してきました

数えてはいないのですが、オープンからの8年半で100~150台位の販売数だと思います

昔からショップオリジナルや他メーカーの下請け等も数多く手掛けているROYAL NORTONですから、オーナー様の依頼なら出来る事は何でも引き受けてくれますし(ロゴ無し塗装・他ビルダー製のフレーム修理&改造・キャリアのみの制作等など・・・)数多く扱ってきたツーリング車のノウハウも相当なもので、大槻が「こんな感じでよろしく・・・」と曖昧なオーダーを出しても、しっかりと「こんな感じ」で制作してくれます

大槻もROYAL NORTONのクセや基準を把握しているつもりですし、ROYAL NORTONも大槻のクセや美意識を把握していてくれているからだと思います

そこで、吉祥寺時代最後の展示用オーダーメイドフレームの組立てはROYAL NORTONの最もスタンダードな650Aフレームをvelocraft流の最も普通の組立てでご紹介していきます

組立ての紹介というと、特別な工作や丁寧な仕上げ等のスペシャルな組立てという場合が多いのですが、今回は「どノーマル」で「簡単」な組立てにしようと思います

特別な事をして「すごいでしょ!!」と自慢するよりも、ある程度自転車組立てに自信のあるユーザー様やツーリング車を普段取り扱っていないショップ様が、「自分でもやってみよう!」と思える程度の組み付け方法

つまり、大槻が6年程前に書いた「旅する自転車の作りかた」と同じコンセプト



まず、フレームは以前から店頭に在庫していたフレームを使用します

フレームサイズは560mmですから、175cm位の方に丁度良いランドナーフレームです

まずは、フレームの下処理から・・・


パーツを取り付けるダボ穴にタップを立てていきます
逆にダボ穴があっても取付けを行わない箇所はそのままです
使用しない穴にタップを立てると、塗装が剥がれてしまいサビの原因になります

使用しているタップハンドルは通常と違い、ブルーポイントのビットラチェットにハゼットのタップホルダーを取り付けて作業しています
写真の様に狭い箇所に多くあるダボ穴はハンドルが干渉しやすい為に上手くいかない事が多々あるので、ラチェットは大変便利

但し、片手ハンドルなので、ナナメにならない様に慎重に作業する必要があります



勿論、BBシェルも専用のタップを使用して作業します
使用しているのはホーザン製のBBタップ

専用工具=カンパニョーロ最高!というイメージがあるのですが、カンパのBBタップはホーザンに比べて、微妙に径が大きくネジのガタツキが若干増えてしまいます
その為、ホーザンを使用していますが、ホーザンのBBタップは目が詰まりやすい形状なので、こまめにタップを逆に回して、切りくずを落としていかないとならないので注意

BBのフェイシングはカンパニョーロを使用しています
今回はタンゲのシールドBBを使用する予定なので、フェイスが接触する右側のみ切削しておきます

シールドBBの場合には必ず作業しなくてはならないという箇所ではありませんので、省略しても問題は起きないと思います

カップ&コーンやホローテックⅡの場合には必ず両面作業しています


フェイシングは削り過ぎないことも大事なので、上写真の様に塗装の一部が残る程度で終わらせています

おおよそ2/3以上の面が出ていればOKにしています


カンチ台座に塗装が乗ってしまっています

大槻は#180の布ヤスリを使用しフリーハンドでカンチ台座を削っています
ココも削り過ぎに注意です


こんな感じになればOK!

とりあえずの下処理は以上となります

本来ならば、ホイールセンターをチェックしたりシートピラー径のチェックをしたりもした方が良いのですが、パーツを組み付けていく間にチェックしておけば良いと思いますし、国内のフレームビルダーの精度はピカイチですから、まず問題が起きたことはありません

つまり「下処理=余計な塗装をはがす」という程度の意味になります

続きます・・・

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