2017年08月
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
velocraft流組立て基本編 vol.10

前回までで、最も時間が掛かる泥除け取付けとホイール組立てが終了しました

これからは、コンポーネントと呼ばれるギア系やブレーキ系・ハンドルやサドルを取り付けていきます

ホイールや泥除けに比べて作業は楽なのですが、パーツのチョイスで自転車の基本性能や格好良さは大きく変化しますので、どんな部品のどんなサイズを取り付けるかが重要ですし、シマノやカンパニョーロなど、の基幹部品メーカーは「ツーリング車用パーツ」は一切販売していませんから、ロード用やMTB用のパーツとサードパーティのパーツを上手くミックスさせてアッセンブルしていく必要があります

最近はニットウやサンエクシード・アラヤ・ダイアコンペ等ツーリング車に取り付けて恰好良くて使いやすい部品がかなり増えていますので、選択肢が出来て楽になってはきました

velocraftがオープンした当時では考えられない位の種類が新たに発売されたりリバイバルされてきました

今回使用するパーツを紹介していきます


まずは、クランク
SUNXCDのクランクは往年のTAシクロツーリストやストロングライト49Dやスギノプロダイ等と同じ規格で、アウターチェーンリングがスパイダーを兼ねている形状です

見ためもシルバーでスッキリとしたデザインで、どんなツーリングバイクにも似合いそうですし、velocraftでも現在は圧倒的な人気を誇るクランクです


チェーンリングもSUNXCDを採用します
44T・46T・48Tのアウターと28T・30T・34Tのインナーがラインナップされていて、スポルティフ的な自転車からキャンピング的な自転車まで幅広く対応しています

このチェーンリングは基本的にリアギアが10段用に設計されているので、リアギアは10段で組立てていきます

ちなみにメーカー推奨では無いかもしれませんが、9段や11段での取り付け実績もあり、問題はまず無いと思います


アウターとインナーを固定する専用PINですが、ボルト・ナット・スペーサーの他に0.5mm厚の非常に薄いスペーサーもセットで付属しています

この0.5mm厚スペーサーは9~11段で使用する時には使用せず、8段以下で使用する場合にチェーンの厚さが増す分の逃げとして使用します

つまり、5~11段までSUNXCDのチェーンリングは使用出来ることになります
但し、相性がありますので、全てOKという訳にはいきません
経験上ですが、カンパのチェーンとの相性は良く無く、特に10段のチェーンは「つかえない」レベルの相性の悪さでした

8段以下を採用される方は、現在も販売されているTA社の5VISチェーンリングにすることが圧倒的に多い傾向があります
26T~40Tまでのインナーと44T~52Tまでのアウターがあり、SUNXCDに比べてラインナップの幅が広く、ダブルだけでなくトリプルにも対応しているメリットがあります


フロントディレーラーはマイクロシフト社のFD-R52SFを使用します
輸入元のダイアコンペさんのカタログや商品の化粧箱に記載されている情報とは違いますが、経験上velocraftでは「対応アウターギア36~48T キャパシティ16T」で使用しています

SUNXCDのチェーンリングはアウターが44~48Tですので、全てのサイズに対応していますし、44-28T・46-30T・48-34Tの組み合わせでキャパシティもクリア出来ますので、非常に使いやすくなっています

勿論、ダイアコンペのカタログにある様に「48T使用時にはキャパシティ18T対応」としても使えるので、48-30Tという超ワイドギアにすることも可能です
若干アウターからインナーに落とす際にチェーン外れが多くなりますが、チェーンウォッチャー等で充分対応可能な範囲ではあります


スプロケットはシマノCS-HG500-10を使用します
ツーリングバイクでは、ワイドなギア比を求められる方が多いので、12-28Tか11-32Tのどちらかを使用することが殆どです

自分なりのギア比で組みたいという方向けにTAから1枚づつ選択出来るタイプも販売しておりますが、近年の多段化傾向では、特殊な選択肢だと思います


スプロケットのローギアを28Tにする場合はリアディレーラにマイクロシフトのRD-R47Sを多く選択しています

シマノのティアグラは新モデルの4700系とシマノのWレバーとの相性が悪く上手く動きませんし、ガンメタカラーでツーリングバイクに似合うとは思えません

そこで、マイクロシフトの「シルバーカラー」を使用する訳です


ローギアが32Tの場合には上記マイクロシフト・RD-R47Sではキャパシティが足りないので、SUNXCDのリアディレーラーを使用しています
ローギアが28~34Tに対応していますので、12-28Tを採用した場合でも使用出来るのですが、ディレーラのゲージは短い方が恰好良いと思っているので、基本使用しません

ローギアの最大歯数が34T対応ですから、必要ならば11-34Tのスプロケットを使用することも出来ますが、実際選ぶ時にスプロケットの大きさが気になってしまい、ご要望が無い限りご提案はしていません


こんな感じのパーツセットがvelocraftでの基本構成です

つまり、フロントギアが44-28T・46-30T・48-34Tのいずれか、リアギアが12-28T・11-32Tのいずれかで、計6種類の選択肢があります

現代のツーリング車では「登りでキツかったら、押して歩けばよい」は通じません
大槻自体は、疲れたら直ぐに自転車から降りて歩いてしまうのですが、(疲れ切る前に計画的に降りて歩き、筋肉がほぐれたら乗車して漕ぐイメージ)
「押して歩くのが恥ずかしい」という方が大半の様な気がします

そこで、なるべく歩かない様に、ローギア設定が重要だと思いますし、最も多く使う常用ギアも重要です

下りでは筋肉がコワバッてしまわない様に下っている時もペダルを回して欲しいのですが、下りは惰性でしか進まないという方が大半なので、トップギアが考慮に入れません

上表は、常用速度での時速と最低速度での時速をメジャーなタイヤサイズを例にして算出しています

常用速度時はフロントがアウターでリアが10段ギアの真ん中周辺を使用した時の数値です

走りはじめは常用速度時のギアから2枚分軽くしておき、スピードに乗ったら2回シフトアップで常用速度になる様にしています

走りはじめはスプロケットのトップギアから7枚目か8枚目になるはずですから、アウターギアでも無理ない程度のチェーンの捻じれで、停車中のペダル逆回転でもチェーンが落ちる心配は、ほぼ無いと思います

上記表を見て頂くと解ると思いますが、常用速度は20km/h台前半で、最低速度は6~7km/h台に大体収まっています

つまり、上記6種はどんなギア比を選択しても実際の走行速度への影響は少ないと考えています
一番重たいギア比の34-28T・700x32Cの場合では最低速度が7.85km/hですが、ペダル回転数を40rpmまで落とせば、6km/h台前半まで速度は落ちます

疲れ切った時にはそれ以下まで速度は落ちますので、より軽いギア比を選ぶというのは間違いでは無いですし、確実に楽に走れますので、適切だとは思いますが、実際の速度に変化はほぼ無いと考えています

ではvelocraftではどこでギア比を決めているの?っと言いますと、スバリ・・・

車種とフレームサイズ

スポルティフ系だからフロントは48-34Tでリアが12-28Tとか
フレームサイズ470mmだからフロントは44-28Tでリアが12-28Tとか
フレームサイズが560mmだからフロントは46-30Tでリアが12-28Tとか
今回はコレ↑↑
フレームサイズが600mだからフロントは48-34Tでリアが11-32Tとか
キャンピングだからフロントは44-28Tでリアが12-28Tとか
オフロード系パスハンターだからフロントは44-28Tでリアが11-32Tとか
モチロン、体力に自信が無いからフロントは44-28Tでリアが11-32Tは有り

そんな感じ(笑)

ギア比はそんなに悩みながら決めてないのが大槻流(?)です

次回は、上記組み付けに入ります

続く・・・

« velocraft流組立て基本編 vol.9 | メイン | velocraft流組立て基本編 vol.11 »