2017年08月
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
velocraft流組立て基本編 vol.14

今回でギアシフト系のパーツアッセンブルは終了します

シマノやカンパニョーロ等のコンポーネントで制作する場合は、ギア比以外はさほど考えて制作する必要は無いのですが、サードパーティメーカーを採用すると、とたんに難しくなるのが自転車パーツ

ツーリング車用のコンポーネントはありませんから、基本的にメーカー推奨や縛りに頼らずに自らの経験と技術でアッセンブルしなければいけません
ビンテージパーツを採用する場合がその極め付けだと思いますが、現行品であっても多くのデータが必要です


シフトレバーはシマノのWレバーSL-7900を使用します
左・フリクションの右・インデックスの10段タイプとしてシマノ製唯一の製品です

その他代表的なWレバーにマイクロシフトとダイアコンペがありますが、マイクロシフトはバーコンをダウンチューブに取り付ける様な形状で好きになれませんし、ダイアコンペはラチェットタイプのフリクションですから、インデックス機構が無く、操作は指先の感覚に頼ることになります

5段や6段ギアでしたら、フリクションタイプでもテクニックで操作可能だと思いますが、10段ともなると、僅かなレバー操作でギア選択を行いますので、シフト操作を1発で決めることはほぼ不可能

ギア変速をする度に微調整が必要になりますので、ハンドルバーから手を放す時間が長くなり、安全で使いやすいとは言えないと思います

「フリクションなら調整が狂っても操作し続けられる」と言われることもありますが、調整が狂ったなら調整し直せば良いだけですし、調整が狂った時の為に平常時に操作感の悪さを我慢する必要はないと思います

どうしてもフリクション機能を残したいなら、9段仕様のSL-7700や旧モデルの10段仕様のSL-7800を使用する手はあります

勿論「操作感の悪さを楽しむ」という遊び心は、大槻として大いに賛成出来る考え方です
「シングルスピードの固定ギア」「前後のブレーキを外してトリックをするBMX(公道以外専用パークでの使用)」「FATバイクで舗装路」なんかと同じ考え方ですよね
最近のBMXですと、あえて「前輪をはずす」なんて人も出てきています(笑)


Wレバーは左は手で締め込むだけで、右はマイナスドライバーで固定するだけで簡単に取付け出来ます

Wレバー台座は塗装されていないことが殆どですから、薄くグリスを塗布しておきます


このフレームはBB裏にM5ネジを切っていますので、プラスティック製のワイヤーリードを取り付けておきます

この時に気を付けるのが取付ボルトの長さで、長すぎるとBBと干渉してしまいますので、適正な長さに合わせる必要があります

おおよそ10~12mmの長さで緩み止め用のスプリングワッシャーを取り付ける様にしています

BBを取り付ける前にワイヤーリードを付けてしまうと、BBを傷つける可能性があるので、通常はこの段階で作業していますし、BBを外す時は先にワイヤーリード固定ボルトを緩めてから作業しています


リアディレーラー部アウターワイヤーもWレバーに付属していますので、長さを合わせておきます
アウターキャップはフレーム側が黒いプラスティック製でディレーラー側はシルバーのアルミ製を使用します

ディレーラー側はアウターのカーブがキツくアウターキャップが変形しやすい為です
アウターワイヤーのロゴマークも出来るだけ合わせておきましょう


インナーワイヤーも通したら、シフト調整を行います

マイクロシフトのディレーラーには英語の説明書が付属していますので、トルクを含めてそれに合わせて調整すればOKですが、ほぼシマノ違いがありませんので、オンラインで公表されているシマノの説明書を参考にしても良いと思います


調整が終了したら、余分なインナーワイヤーをカットします
大槻は15~20mm位の長さにカットしています
上写真は15mm残してカットしたものですが、比較的短めだと思います
リアディレーラー側はあまり気にしなくて良いのですが、フロントは脚に近い場所なので、少しでも当たり難くする為で、当たりやすいとインナーキャップが取れて解れたワイヤーが脚に刺さることを少しでも減らすことが目的です


その為、インナーキャップは手で引っ張ったくらいでは取れない様にすこし大げさすぎる程度に固定しています

これで、シフト系はおしまい、次はハンドルからのブレーキ系です
続きます・・・

« velocraft流組立て基本編 vol.13 | メイン | velocraft流組立て基本編 vol.15 »