2017年10月
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
velocraft流組立て基本編 vol.18

いよいよ組立ても仕上げの段階に入ってきました
今回はバーテープを巻いていきます


バーテープはツーリング車の基本とも言って良いVIVAコットンバーテープを使用します

今回の様な小さめブレーキレバーを使用する場合は、コットンや同じくVIVAのアースバーテープの様に薄めのバーテープが似合います
機能上問題は一切ないのですが、コルク製などの厚めを選んでしまうと、ブレーキレバーと比べて、見ためハンドルバーが極端に太く見えてしまう為、シルエットが若干崩れてしまいます


バーテープを巻き始める前に、ブレーキレバーバンド部に印を付けておきます
バーテープを巻いている最中にブレーキレバーバンドの位置がズレテしまっても修復できる様に保険を掛けています


ハンドルからブレーキワイヤーを外して、ステムをフレームから取り、作業台に固定します
velocraftで使用している作業台は、クルクルと回転してくれるので、フレームにハンドルバーを取り付けた状態で作業するよりも、数段作業が簡単になります


次にブレーキレバーバンド部に巻く為にバーテープを切り、ブレーキレバーバンドに貼り付けます
このバーテープの粘着力で、ブレーキレバーバンドを固定するので、力が加わると簡単にズレテしまいますから、先ほど油性インキで印をつけた訳です

そうしたら、ブレーキレバー本体をハンドルバーが外します
これで、下準備はOKです


エンドキャップの大きさとハンドルバー内径の相性を確認したら、ピッタリとエンドキャップが収まるのに必要な分のバーテープをハンドルバー外に出してから巻いていきます

つまり、エンドキャップが変わるとバーテープの巻き方が変わるということで、この作業をしておかないと、バーエンドキャップが緩いor入らないということが起きてしまいます

例えば、今回使用しているニットウB135ハンドルなら、VIVAのプラ製バーエンドキャップなら、コットンバーテープを1周分裏側に折り込んで丁度良いですが、ニットウのアルミ製バーエンドキャップですと、一切ハンドル裏側に折り込みません
バーエンドキャップを他種に交換する時はご注意ください


バーテープを1~2周巻いたら、バーエンドキャップを取付けます
この時点で、キチンとバーエンドキャップが装着出来、バーテープにも無駄なシワが無く、ハンドルバーが剥き出しになっていないかを確認します

コットンバーテープの場合には少ないですが、大槻の場合コルク製ですと5回に1回位、革製ですと5回に4回位、満足のいく仕上がりになっておらず、やり直します
自転車屋になって25年、バーテープも数千本は巻いていて、苦手な作業という訳では無いのですが、この位の確率でやり直す必要がある箇所です

よく、雑誌やメンテナンス本を見ると、バーテープを全て巻き終えてからバーエンドキャップを装着する様に書いてあることが多いですし、バーテープに付属している説明書にも同様に書いてある場合が殆どです

なんででしょうね?????


後は等間隔で巻いていき、ブレーキレバーバンド部はたすき掛けにします
ブレーキレバーの内側に入る箇所ですし、ブレーキレバー全体をたすき掛けにする訳では無いので、比較的簡単なやり方だと思います

バーテープの重なり具合を均一に近づけたいので、重なり具合を調整しながら、ピッタリくる様に何度も巻き直しますが、コットンバーテープの場合、テープ自体が伸びると伸びっぱなしになるので、なるべく1~2回の巻き直しで済むように慎重に行います
巻き直しをせずに1発で決まることは殆どありません

イメージですが、0.5mm単位で重なりを調整する必要がありますので結構シビア

勿論、ご要望があればブレーキワイヤーやシフトワイヤーがハンドルバーに沿う現代的なタイプでも、同様にバーテープを巻くことは可能ですが、自転車組立て全体の作業順序は変わりますし、比較的時間が掛かるので、UPチャージを頂いています


ブラケットを超えたら、また均一に巻いていき、最終箇所はハンドルバーの真下で真っ直ぐに切り終了です

最後の巻きが太くならない様に、重なり具合を調整して巻き終わりが真下に来るようにしてください

コットン以外のバーテープでは、巻き終わりに飾りテープやビニールテープを巻くことが多いですが、コットンの場合は基本切りっぱなしです
麻糸を巻いて補強するのを、アメリカメーカーを中心に見かけますが、ご要望がある場合にのみ作業しています


巻き終わったら、ブレーキレバーを戻して、最終チェックです
この時点で不具合が見つかると最初から全てやり直しですから、緊張の一瞬です


作業がすんだら、バーテープをラップで包みます
この後も作業は残っていますし、今回は展示用に組み立てていますので、汚れやすいバーテープを保護する意味合いがあります


反対側も作業して、フレームにハンドルを戻してワイヤーを掛ければバーテープ巻きは完成!

大槻が集中して作業するとバーテープ巻きは基本30~40分位で出来上がります
見ためがキレイではなくても、重なりが不均一で段差があっても、事故に繋がる様な部分ではありませんので、メンテナンスをこれから自身で始めようという方に、まず挑戦して頂きたい箇所
おおよそ片側1時間、両側2時間位の時間は最初必要だと思いますので、チャレンジしてみてください

さて、次回はサドル取付け~最終チェックをしていきます
続きます・・・

« velocraft流組立て基本編 vol.17 | メイン | velocraft流組立て基本編 vol.19 »