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velocraft流組立て基本編 vol.7

前回でフロント泥除けが付きましたので、次はリア泥除けに取り掛かります

最近のツーリング車は輪行をすることが前提で「ツーリング車輪行=リア泥除け分割」とお考えの方が多いと思います

決してリア泥除けを分割にしなくても輪行は出来ますし、分割にすることで泥除けにキシミ音が出たり、割れやすくなったりとデメリットもあります

ルネエルスの自転車を見て頂けると解るのですが、分割式の泥除けは付いていないですよね
ルネエルスの場合「輪行(輪行と言う言葉はありませんでしたが)=デモンタブルフレーム」でした

分割式泥除けにしない輪行はグランボアさんが提唱している取り外し式の泥除けであったり、泥除けはつけたままでハンドルとフォークを抜く、長谷川自転車商会さん提唱の方法があります(勿論、いまでもデモンタブルフレームもあります)

しかし、今回はvelocraftで最も多い「リア泥除け分割」で組み立てていこうと思います


リア泥除けのステッカーは前方に付くのが基本です
今回使用しているH50は飾りが付いたタイプでは無く形状自体に前後は無いので、どちらでも良いと言えば良いのですが、基本に沿ってステッカー前側にします

枻出版社「スペシャルメイド自転車 ランドナーの本」で表紙を飾る編集西山さんの自転車はステッカーが後についていますが「あえて」後方にしていると記事内で記載されていますよね


まずはフロントと同じ様にフレームに泥除けを沿わせて、全体的なイメージを見ておきます

何度もしつこいですが、泥除け取付けで重要なのは「確認・確認・再確認」


リア泥除けの寸法で最も重要なのは、チェーンステーブリッジ側の位置です

チェーンステーから数cm下に突き出させる必要があります
チェーンステー上にしか泥除けが付いていないとシフトワイヤーが通るBB下のワイヤーリードが酷く汚れてしまいます

シフト不良を起こし難くする為にも、自転車を少しでも汚さない為にも、この位置を基本として作業することが重要だと思います

但し、あまり下に出し過ぎるとホイールの着脱が難しくなりますので、お気を付けください


位置が決まったら、シートステー側のブリッジに付いたダボ穴の位置に穴を開けていきます

泥除けとフレームの隙間が今回は23mmでしたので、3mm厚の革パッキンを2枚挟みますので、約4mmの間隔を開けた状態での位置を測ることが大事です
※革パッキンはボルトで圧縮されて4mmになる計算です


取付けはフロント同様に普通のステンレス製キャップボルトで取り付けます
革パッキンが2枚の場合には長さ10mmで足りるのですが、今回はシートステー部分に分割用の金具を取り付けるので、15mm長のボルトを使用します

スプリングワッシャーも平ワッシャーも極標準的なステンレス製です

今回は、あくまで基本編ですので、ボルトの恰好が悪いとかのツッコミはご遠慮ください(汗)


シートステー部に泥除けを固定したら、クリアランスをチェックして修正が必要なら革パッキンの厚みや枚数を変更します

今回はそのままでOKなのでこのまま進めます

泥除けとホイールのクリアランスが均一になる様に泥除け本体の幅を広げたり狭めたりして調整していきます

このクリアランス調整がバッチリ出来ているかどうかで、最終的な仕上がりに大きな違いがでますので、慎重かつ大胆に行います


次に、チェーンステーブリッジ位置を決めていきます

シートステー側と同様に4mmの隙間が空いた状態での位置にすることが重要で、この位置がチョットでもズレるとキレイなアールが出ませんから特に慎重に位置を出してください

もし、位置がズレて穴を開けてしまったら、穴を楕円に広げて装着してください1~2mm程度のズレであれば、誰にも気づかれません
ズレた状態で無理にボルトを取り付けると泥除けのアールが崩れますのでご法度です


チェーンステー側の泥除けに穴を開ける時に合わせてダルマネジ用の穴も開けてしまいましょう

フロント側と同じ寸法で、泥除け後端部から12cmで左右が端から内側に20mmの位置にします

人によっては後端部からダルマネジの位置まで、前後でズラして穴を開けている様ですが、velocraftでは基本前後は同じにしています

特に良くあるのが、フロント側は後端部に近く(7~8cm位)で、リアは後端部から遠く(15cm位)で、恐らくステーの角度をきつく見せたい為だと思います

お客様からリクエストがあれば合わせますが、それ以外は同じの方が恰好良いと思って作業しています

この辺もショップや作業者の考え方が強く出るところですよね


チェーンステーの間隔よりも、泥除け幅の方が広いので、泥除け左右が潰れてチェーンステー近辺だけ幅が狭くなってしまいます

太い泥除けを取り付ける時には必ず起こる現象なので、これを解消してチェーンステー部分の裏側だけ、幅を狭くする必要があります

次回はココから始めて行きます
続く・・・

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