2017年10月
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
velocraft流組立て基本編 vol.19

殆どのパーツ装着と調整が終了し、いよいよ今回で自転車の形が出来上がります


velocraftではダミーのシートピラーを入れて、それをクランプして作業台に固定しています

つまり、使用するシートピラーを入れると、作業台に固定することが出来なくなるので、最終の作業がシートピラーとサドルの取付けとなります

まずは、その前に今までの作業で汚れた自転車を綺麗に掃除しておきます
既に泥除けは磨いてありますので、作業中に付いた汚れや指紋をふき取る程度ですし、フレームやパーツ類もメッキやアルミ部が磨きになっている物は使用していないので、ウエスでの乾拭き+α程度の作業となります


シートピラーはハンドル・ステムと同メーカーのニットウS65を使用します
同メーカーに合わせることで、磨き具合やアルマイト具合が一致するので、見ためのバランスが取れると思っています

ハンドルバーがveloorangeならシートピラーもveloorangeやハンドルバーがダイアコンペならシートピラーもダイアコンペという具合です

勿論、寸法さえ間違えなければ他社製品を組み合わせても一切問題はありません

サドルはブルックスのB17スタンダードのハニーカラー
大槻がパーツをチョイスする場合、サドル・ブレーキブラケット・バーテープの3か所を2色使いで選ぶ様にしています

今回なら、ブレーキブラケットとサドルが茶色系でバーテープをホワイトにしています
3か所全てをブラウン系やブラック系で統一してしまうと、ちょっとうるさいかな?と思っています
但し、ブレーキブラケットとサドルをブラウンにして、バーテープのシェラックニス塗りは比較的良くやる組み合わせですので、これだけは例外かな?



革サドルは、他素材のサドルと比べて表面がツルッとしていますので、一般的な上辺を水平にしてしまうと、お尻が前にズレテくる感覚になってしまいますので、若干前上げのセッティングにしています

ココは基本重視の部分では無く、フィーリング重視ですから、基準はあると思いますが、お好みで合わせて良いと思います


シートピラーの出しろは約8cmに合わせます
シートピラーの出しろはサドルの高さの位置調整には使いません
サドル高さはフレームのシートチューブで合わせるのと、ハンドルの高さで合わせます

シートピラーの出しろをハンドル高さで合わせるというのは、一般的では無いかも知れませんが、ハンドルバーが低いセッティングの方はフレームサイズを小さくしてシートピラーの出しろが長くなりますし、ハンドルバーが高い方はフレームサイズを大きくしてシートピラーの出しろが短くなります

学校(東京サイクルデザイン専門学校)の授業やCWSスタッフへの教育の時にも良く言うのですが、フレームサイズはサドルとハンドルの高低差で決まるのです
※それ以外にも要素は沢山ありますが・・・

ちなみにサドルの厚みが約6cmなので、シートチューブ上端からサドルトップまでの距離が約14cmとなり、薄いサドル(レーサー系の)にする場合にはシートピラーの出しろは長くして、サドル+シートピラーの出しろで14~15cmにしています
サドルが薄い場合には、スポーティなサドルになるということですから、スポーティさや見ための速さややる気を重視して、シートピラーの出しろを長く取っています
厚みが4cmのサドルなら、シートピラーの出しろは10~11cmという訳です

このことから2015年に発刊された「旅する自転車 ランドナー&スポルティーフの本(枻出版社)」に寄稿したフレーム設計の記事も、シートピラー出しろ+サドルの厚みを38mm幅のタイヤのランドナーでフレームサイズが560mmの場合には150mmという寸法で記載しました

勿論この位がバランスは良いと思いますが、8cmの出しろにしなくてはならない訳ではありませんから、ポジションや車種や全体のイメージで出しろは調整してください

ステムは首の長さは6cmにしておきます
MAX上にあげた状態が約8cmですから、2cm下げた位置

乗車ポジションや乗り心地で合わせるべきところですが、今回は展示用組立てということで、ステム長の2/3程度の突出しにしています

ステムを下げた事により、ブレーキワイヤーの高さが最初の設定である11cmから長くなりますが、これはアウターワイヤーが短くて、フロントバッグが開けにくくなることを避ける為で、元々ポジションが決まっているユーザーへの組立てなら、ステム位置を決めた時点でブレーキワイヤー長を合わせるのが、本来の基本だと思います
今回は展示用ということで、妥協しての組み付けとお考えください


全て終わったら、自転車を少し離れたところからチェックします

組立てのバランスは悪くないか、付け忘れが無いか、恰好良いか、など忘備チェックと主観で判断していきます

その後、シフトやブレーキなどのメカニカルチェックをしていきます







チェックが終わったら、自転車組立ては終了です

しかしツーリング車はこの状態では、まだ使用出来ません
ライトやバッグは自転車の一部だと思っていますし、スピードメーターやボトルなどのアクセサリーも必要です

次回は、このランドナーに取り付けるべきその他パーツ類をご紹介していきます
いよいよ、次回が最終回です 続きます・・・


« velocraft流組立て基本編 vol.18 | メイン | velocraft流組立て基本編 vol.20 »