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始めてのオーダーメイド 前編

始めてオーダーメイドでツーリング車を作りたいと、velocraftへご来店頂けることが多いのですが、そんな方へチョットだけアドバイスを・・・

まずはツーリングのスタイルを決めておくが最も重要です

残念ながら、万能な自転車はありません「自転車が10kg以下で、20kgの荷物を積みたい」「前後に大型のキャリアを取り付けて、輪行は車輪を外すだけにしたい」「140cmの身長で700cサイズ」等、どうしても無理と言わなくてはならないことがあります

ギア段数・フレームブランド・自転車車重は、ツーリングで重要ではありません
ギアの数が5段しか無くても、知らないブランドでも、20kgの自転車でも充分ツーリングを楽しむことは出来ます
勿論、多くのギア段数で、憧れのブランドで、超軽量で壊れないならツーリングはもっと楽しむことが出来ますが

なので、オーダーの際に最も大事なのが「今回の自転車で何をしたいか」を可能限り明確にして頂くこと

車載重量・自転車重量・ギア比・輪行時間のバランスを最適に取りながら、オーナーの身長体重・テクニックを加味して、おおまかなシルエットを決めていきます

例えば・・・
日帰り輪行で関東のオンロード峠越え・・・日帰りだけなら、大きな荷物は必要ありませんから、フロントバッグ+輪行袋をサドルへ、峠の下りにはしっかりとしたブレーキングをしたいですからドロップハンドル、ギアは舗装路のみならフロントダブルで、リアは低速に対応しやすくワイドギア

2~3泊の週末宿泊まりツーリング・・・2~3泊で冬季を含まないならフロントバッグ+サドルバッグでOK、冬季を含むなら無雪と考えても防寒着が増えるので、フロントバッグ+リアパニア台のツーリズムスタイルで、その他荷物以外は上記日帰りスタイルと同様でOKですが、パニア台やサドルバッグを含む為輪行は多少時間が必要になる

オフロードも含む峠越えツーリング・・・オフロードメインなら泥除け無しのオールラウンダーバーで70年代に流行のパスハンティングスタイルで、オンロードメインのなか、若干のオフロードなら、タイヤを若干太くする程度の日帰りスタイルとギア比以外は同様、ギアは可能な限りローギアを増やすが、見ため重視でロード互換パーツにするか、ギア比優先のMTB互換パーツにするかはオーナー次第、担ぎや押しを伴うオフロードの場合は、壊れやすくなるがなるべく軽量に仕上げる、バッグ類は自転車には取り付けないもしくはサドルバッグのみで基本はリュックサック

2~3泊程度のキャンプツーリング・・・冬季を除けば、フロントバッグ+フロントサイドバッグ+サドルバッグで対応可能になり、リアパニア台やリアキャリアを装備しなければ、輪行にも対応しやすい、女性や腕の力が無い方や多少のオフロードも想定する場合には操作性よりも転びにくさを優先してフロントバッグ+リアキャリアにする場合もあるが輪行はし難くなることもある、ギア比は極端にローギアを設定する必要も無く、ロード互換パーツでなるべくワイドギアを選択するがそれ以外は宿泊まりツーリングと大きな変化は無い

等々・・・
まずはこんな感じでツーリングのスタイルに合わせておおよその自転車のシルエットを決めていきます

その時にはタイヤサイズや、価格、使用するバッグやコンポーネント類など具体的なパーツを決める必要はありませんし、フレームの素材やサイズも考える必要はありません

最初のオーダーの場合に、パーツスペックやフレーム素材などのリストをお持ち頂くことも多いのですが、決して必須ではありません
そんな事は後回しでOKですし、100%お任せでも問題ありません

まずは「万能車は無い 1台の自転車で全ての遊びをすることは難しい」という認識と「今回の自転車は何目的」かをはっきりとさせて頂くのが、最も重量です

目的をはっきりさせる為にも、まずはクロスバイクやロードバイク等、どんな車種でも良いので、まずはツーリングを実際にしてみて、自身のスキルや体力、何に面白さを感じるのか(走った距離・峠制覇・キャンプ等々)を見極めてからのオーダーをお勧めします

つまり、最初の1台でガチガチに用途を限定してしまうと、実際に走ってみたらシンドかったor物足りないなんてことが起きてしまいます

そんな時に何十万円も掛かるオーダー車ですとリスクが高過ぎてしまいますよね

・・・っとここまでが教科書通りの説明だと思いますし正解だと思います

しかし、今の世の中そんなことは解っていても、とりあえず良いもの(高級なもの)が欲しいし、近道をしたい方が多いでしょう
情報は溢れんばかりに入ってきますしね

velocraftでのオーダー車を承るお客様の平均年齢は恐らく40歳代半ばだと思います
※中央値は50歳位かな?

そんな大人な方に「とりあえずクロスバイクでも乗ってからオーダー車にしてみたら?」では、モチベーションも下げてしまいますよね?
トラディショナルな恰好良いツーリング車が欲しいのに、クロスバイクやロードバイクに乗る(お金を出す)ことに抵抗感はあるはず

既にロードバイクに乗ってきたベテランの方でも、ツーリングの種類によって自転車が変わることに違和感を感じる方もいらっしゃいます
今までロードバイクで、レースにも日帰りツーリングにも、宿泊まりツーリングにも、グラベルにも使ってきたのに、ツーリング車だけはなぜそんなに用途を限定するのか?と疑問に思うはずです

その他「特定のツーリングでは無く、様々なツーリングで使用したい」「日帰りツーリングがメインだけど、2~3泊するかもしれないし、ひょっとしたら北海道1周位するかも・・・」
「メインは年に2回のツーリングが目的だけど、日々通勤でも使用したい」
1台の自転車であらゆる使い方がしたいという方が実際には多いと思いますし、現実的でしょう

今の時代、キャンプ道具も軽くなりましたし、バイクパッキングという「恰好良さでは無く、とにかく簡単に車載する」バッグも増えましたので、軽量なスポルティフでも日本一周位まで可能になりました
オフロードも探さなくては遭遇しない位まで道路も舗装されています

つまり、どんな車種でも日帰りツーリング~日本一周まで出来る世の中になったのです

後は、軽快に見せたいからスポルティフ、ユッタリ感をアピールしたいからランドナー等、個々人のイメージで自転車を選んでOK
昔に比べて、車種に対する意味合いは減ってきていると思います

勿論、オーナー様の意見のみで自転車を制作していたらvelocraftは必要ありませんから、適時大槻がアドバイスさせて頂きますし、危険な選択と思ったら止めます

なので、こんなこと言ったら怒られるのでは?っと緊張してご来店頂く事も多いのですが「こんな自転車作りたくない~」「もっと勉強して来い~」とか、絶対言いませんので(当たり前です)、お気軽にオーダーメイドをご検討ください

出来る限りのお手伝いはさせて頂きますし、「全てお任せ」でも「全て決めた状態」でもオーダーメイドはお受け出来ます

まずは、イメージをお聞かせください
勿論、2~3回は打ち合わせを重ねてからご注文頂くことも多いですから、その場でオーダーで無くてもOKです

長くなったので、次回は費用と納期についてお話しします

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