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velocraft流TOEI泥除け取付け vol.5

TOEIスタンダードへの泥除け取付けの第5回
前回で前泥除けは取り付きましたので、次は後側に取り掛かります

今回のフレームはシンプルに組み付けていきますので、後泥除けを分割加工したりテールライトを装着することはしません
その為、フロント側と比べて圧倒的に簡単に組み付けることが出来ます



タイヤと泥除けのカーブを確認します
前側同様に20mm弱タイヤと泥除けにクリアランスを設ける為、泥除けを手で持ち20mm程タイヤから離し、タイヤの外周部のカーブと泥除けのカーブを泥除けを変形させて合わせていきます

今回の場合は上写真は泥除けの両端が広がっていますが、下写真では近づいているのがお分かり頂けると思います

つまり、泥除けのカーブをキツクしてタイヤのカーブに沿う様に力で曲げ直した訳です
現段階では、フレームへの装着前ですから大雑把に決めておくだけで充分です


泥除けのフレームへの取付け位置を決めていきます

今回は後泥除けの前端部に加工は施さず、そのまま取り付けるので、チェーンステーと泥除けの位置関係が重要です

チェーンステーの下に泥除けをはみ出させることでBB下の汚れ方が少なくなりますが、あまり長いとリアホイールの付け外しがやり辛くなってしまいます

基本は泥除け両サイドの「耳(折り返し)」がチェーンステーの直ぐ下に来る様にしています
チェーンステーからチョット下に伸びているというイメージですね


位置が決まったらチェーンステーでは無くシートステーブリッジ側の穴あけ箇所を決めます
3mm厚の革パッキンを入れますので、ボルトの締め付けで潰される分を考慮して約2mm隙間を開けた状態で位置を決めておきます

リア泥除けを装着する時には、チェーンステー側を先に取り付けてしまうと、泥除け本体の自重で泥除けが変形してしまうことがあります
シートステー側から取り付ければ、バランスが取れて泥除け本体への負荷が少なくなります
シートステー側から取り付けることを強くお勧めします


ボール盤やリーマー等でΦ5mm穴を開けたら、革パッキンを挟んでからボルトで固定します
この時も中途半端に締めるのでは無く、工具を使用してしっかりと固定する必要があります


チェーンステー側の穴あけ部を確認して印を付けておきます

この時も約2mmダボ穴と隙間が出来る位置にすることが重要です
位置が決まったらシートステー側のボルトを外してチェーンステー側にも穴を開けていきます


穴あけが終了したら、シートステー側・チェーンステー側共にしっかりと固定します

その時に泥除けとタイヤのクリアランスの確認をしていきます
TOEIフレームなら取付け位置のクリアランスはおおよそ揃っているはずですから、チェーンステー~シートステーの間のクリアランスが均一であるかどうかがポイント
(若干チェーンステーの方が狭い場合はOK・後で調整出来ます)

穴を開けた位置が若干ズレテいるとクリアランスが均一になりません
チェーンステー~シートステー中間のクリアランスが狭い様ならチェーンステー側に開けた穴を下側にヤスリなどで、広げて固定し直してください
逆に狭い様なら穴を上向きに広げてください

数ミリ程度穴を広げる分には、見ためも解りませんし実用上も問題ありませんが、必ずチェーンステー側の穴で調整してください

泥除けの最も壊れやすいところはシートステー部の穴付近ですので、なるべく穴を広げて負荷が掛かる様にしたくはありません


ここで、泥除け幅とチェーンステー幅をチェックします

今回、若干泥除け幅の方が広く干渉しています
そのままでも問題は無いのですが、クリアランスを綺麗に見せる為に調整していきます
(稀にキシミ音に繋がることもあります)


タガネを利用して泥除けを変形させます

単純にタガネを使用してしまうと、先端が尖っており泥除けを切ってしまう恐れがありますので、ヤスリ等で先端部分を丸くしておきます

この方法は泥除け裏に付いた水の流れを堰き止めてしまったり、ダイナモコードが通らなくなってしまったりと、デメリットが出る場合も多いのですが、シンプルな今回の場合にはメリットの方が多いと思ったので作業していきます


裏側からタガネをチェーンステーの上下に当てて、ハンマーでタガネを叩いて変形させます

その時にチェーンステー下から飛び出ている箇所が若干内側に向けて変形し狭くなってしまうことがありますので、その際には力で広げておいてください


ここまで来たら一旦前後輪を取付けて、地面に置いてみます

チェーンステー~シートステーに掛けてのクリアランスが適正かをチェックし、同様のクリアランスになる様にシートステー部から後方を再度調整します

この時点で、タイヤと泥除けのクリアランスがピッタリになる様にしておき、フロント側のクリアランスと同じ程度になっているかをチェックします

問題が無ければ先に進みますが、今回はココまで
続きます・・・

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