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B&M シートステー用ダイナモ台座

シートステーにダイナモ用台座を取付ける加工は、オーダーフレームの世界では一般的にあります
しかし、マスプロ車でダイナモ台座が標準装備されているのは、現行品ではDAVOS603が唯一のフレームだと思います

ダイナモ台座が付いていないフレームに後付けでダイナモ台座を取り付ける為のB&M社のバンド式ダイナモ台座が再入荷致しました

アルミ削り出しで無骨なデザインですが、Φ14~22mmまでの丸パイプに取り付けることが出来ますので、ツーリングバイクだけでなく様々なフレームに対応しています

ハブダイナモでライトOFF時の抵抗が気になる方、コストを下げたダイナモ化をしたい方にオススメ致します

【価格】¥1,900-(税抜)

・・・しかし!!!
現行品で、リムドライブのダイナモは現在日本に輸入されておらず、基本は古物に頼らざる得ない状況です(涙)

どうにかリムドライブ式のダイナモが現行品でどうにかならないか検討中ですが、今のところはvelocraftで対応出来るダイナモはございませんので、ご了承ください

velocraft流組立て基本編 vol.3

ROYAL NORTON組立ての3回目は本格的な組み付けに入る前段階をご紹介します

組立てと言うよりも、ホイールが完成してフレームとのマッチングを確認し修正していく作業

まずはホイールをフレームにセットして、タイヤが均一になっているかのチェックをします
勢いよくホイールを回転させて、タイヤの「振れ」を確認します

タイヤのビート部分が上手くリムにハマっていないとタイヤ自体が上下にウネウネ偏心しているので、タイヤをハメ直す必要があります

タイヤとリムの相性で何も考えなくても芯が出ていることも多いですが、今回使用しているパナレーサーのタイヤとアラヤのリムはハメ合わせがキツメで、タイヤが均一に回る様にタイヤの調整が必要な場合が多いと思います

ハメ合わせるには主にコンナ手順があります

1・タイヤ空気圧を一旦上げる・・・今回の場合6気圧まで上げてから基準の3気圧に戻すとマッチングが良くなりました

それでもマッチングが悪い場合には
2・タイヤを手でコジる・・・空気圧を2気圧程度までさげてから、タイヤを左右から力を掛けて均一にリムにハマる様に位置調整する

それでもマッチングが悪い場合には
3・タイヤを石鹸水で塗らす・・・タイヤの滑りが良くなりリムとタイヤが均一にはまりやすくなります

ココまでして均一にはまらない場合はタイヤとリムのサイズが合っているのかをチェックしましょう
経験上ですが、1~3の方法でダメな可能性は1%に満たないと思います


タイヤとフレームのクリアランスが左右均一であるかをチェックします

既にホイールはピッタリセンターが出る様に組み立てていますので、フレームのセンターが出ていれば、左右のクリアランスは均等になるはずです

今回は問題無くキレイに付きましたので、そのままでOKですが、左右にズレが有る場合、チョットのズレならフレーム修正器を使用して修正しますし、あまりにずれている(5mm程度以上)の場合には「返品」となります

次にタイヤの上端と泥除け取付け用のダボ穴との距離を測ります
フロント側はクラウン下、リア側はシートステー&チェーンステーの計3か所計測しておきます

ホイールは650X38Aタイヤですから、47~51mmの泥除けが装着出来ますので、ちょどよいクリアランスは20mmで、18~22mmでしたら問題は無い寸法となります

今回フロントはピッタリ20mmでしたが、リアは共に23mmと若干広め

高級なフレーム(20万円以上位)なら作り直しですが、ROYAL NORTONは10万円台前半ですから、許容範囲としています

取付けの時に革パッキンを2枚にして調整することとします

次はカンチブレーキ台座のチェックです

ブレーキアーチはシマノ・BR-CT91を使用します
非常に安価なブレーキですが、制動力・見ため・価格のバランスが取れた非常に優秀なブレーキだと思っていて、高級なオーダーフレームでも良く採用しています

まずは、何も考えずに取り付けてみます


上写真では解りにくいかもしれませんが、台座が長すぎてブレーキを取り付けても台座が隙間から見えてしまいます

つまり、ブレーキが前後にガタ付いている状態で、そのままでも良いのですが、ブレーキ音鳴りの原因ともなりますので、台座をヤスリで削って長さを調整します

ガタ付きがゼロになってしまうと、ブレーキが固着して動かなくなりますので、スムースには動くけど、ガタ付きが少ないという状態を目指します


仕上がりはコンナ感じ

更に、ブレーキアーチを取り付けて、ブレーキシューがちゃんとした位置になるかも、この段階でチェックしておきます


フロントキャリアを装着して、地面に自転車を置きキャリアが水平になるかをチェックします

必要ならスペーサーを入れますので、必要なスペーサーの厚みを確認しておきます

今回使用するFキャリアはveloorangeのFバッグサポーター付のタイプ
これなら、フレームサイズやブレーキレバーの形状を問わずFバッグが装着出来ます

オススメのFバッグはオーストリッチ・F-104orF-516となります


貫通穴の部分に5mmのアルミ製スペーサーを入れて丁度良くなりました

これで、フレームは問題無く制作されていることが解りましたし、泥除けの取付け寸法も把握出来ました

次回はいよいよ泥除けの取付けとなります

続きます・・・


velocraft流組立て基本編 vol.2

ROYAL NORTON組立ての2回目はホイールを組立てていきます

650Aホイールですので、決して選べるパーツの種類は多く無いのですが、その中でもスタンダードなパーツアッセンブルを心がけていきます

ハブはシマノ・105(5800系)を使用します
オーダーメイドフレームですから、あまりチープなパーツは使用したくないですし、グランボア・ベロオレンジ等から販売されているハブは高性能シールドベアリングを採用している等の理由から若干高価

全体的はパーツアッセンブルの「格」を考慮してシマノのスタンダードコンポーネントの中で、唯一のシルバーパーツである105にすることにしました


リムはアラヤ・SP30を使用します
コチラも安価なシングルウォールですが、シンプルな形状で無駄な主張をすることなく、無難に仕事をしてくれます

650Aホイールの自転車ならどんな自転車に取り付けても違和感は少ないと思います


スポークはホシの#15(1.8mm)ステンレスプレーンタイプを使用します

アラヤ・SP-30リムは36Hしかありません
その為、若干細めの#15を使用することで、スポーク数の多さによる見ための「ウルササ」を無くす為の選択です

#15-16のバテッドスポークにして、更にスポークの存在感を薄くすることも出来るのですが、今回はノーマル仕様がコンセプトですからプレーンタイプを選んでいます

日本ではホシよりもスイスDT社のスポークを有り難がる傾向が有りますが、性能としては遜色ないと思いますし、圧倒的に入手性が良いホシをvelocraftでは全車に採用しています
※DT社をご指定の場合を除きます





velocraftで「普通」の組み方というと、上写真の様になります
1・リムのラベルは右側(ドライブ側)から読める向き
2・イタリアン6本組み(アヤの取り方)
3・バルブホールから除くとハブのラベルが見える

勿論、オーナー様から指定がある場合にはソチラを優先して組み立てています
8本組みやJIS組み等組み方は様々ですし、リムの向きは左からラベルが見える方が良いと思うこともあるのですが、リム制動(リムにブレーキシューを押し付けるブレーキシステム)の場合にはツーリングバイクに限らず、全ての車種において最も普通だと思います

また、今回のスポーク長はフロント282mm・リア右側278mm・リア左側280mmを使用して丁度良くなっています

スポークテンションは基本強めに張っています
11S用のリアハブを使用していますが、その際には特に強めに張る必要があります

リアホイールはオチョコ量が大きい為、右側をネジがなめるギリギリ手前を狙っています
そうしないと左側のテンションがかなり緩めになってしまう為です
ハブによってはお客様から「緩めに張って」とご指示頂くことも稀にありますが、このハブの場合にはそれは不可能です
チョットでもテンションを弱めると確実に左側のテンションが足りなくなり、ニップルの緩みが容易に考えられるからです
乗り心地云々よりも振れないホイールの方が断然重要ですからね

振れにくいホイールにする為には
1・全てのスポークのテンションを均一に近づける
2・オイル等が付かない様に注意する(チェーンのオイルが飛び散っている自転車を良く見かけます)
3・常識的な範囲で(1000N程度)高テンション
4・スポークに捻じれが無い

完成時に多少の振れが出ていても、それ以上振れが大きくならないなら問題は無いと思っています(振れの範囲は0.5mm程度まで)
完成時に振れが0mmである必要はありません
それ以上にスポークテンションの高張力と均一化の方が重要だと思います


組立てが終了したら、リムフラップを装着
SP-30の場合にはveloxの10mm幅コットンテープを使用しています

ゴム製やバーテープを半分にカットした物と比べて丈夫で、ニップルの露出の可能性を減らしてくれます
このリムフラップが再登場してから、幅の種類も豊富でリムフラップに関して悩むことが無くなりました
いつも愛用しているリムフラップです

但し、一回使うと再利用は出来ませんので、基本使い捨てとなります


タイヤはフレームが指定しているパナレーサー・コルデラヴィを使用します
チョットしたダートが有る場合にはサイドが強化されたアメサイドを使用しますが、今回は軽量タイプのオープンサイドを使用しておきます

フレームが決まっている=タイヤが決まっているのが、オーダーメイド車ですので、素直に従うしかありません

続きます・・・