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日本縦断後のメンテナンス vol.2

田村編集長が日本縦断したキャノンデールCAAD12Diskのメンテナンスのその2

まずは、自転車をバラバラにしていきますが、自転車修理の時に最も重要なのは「バラシながらの製品チェック」だと思っています

修理や調整が必要な箇所が解っていればどんな作業も基本簡単なのですが、修理箇所を探し出すのが最も難しい作業なんです

注意深く、悪い箇所が無いかをチェックしながら1か所1か所バラバラにしていきます


まずはホイールをフレームから外します 当たり前の作業ですね

そこで、早速トラブル発生
ローダーもホイールも振れや異常は見受けられませんでしたがリアハブにガタツキを発見
ホイールはまだ、数か月で5000km程しか使用していないので、何もする予定は無かったのですが、急遽ハブをバラシてグリスUP
リアハブのみの異常でしたが、念の為フロントも作業しました

フロント側のグリスはキレイでしたが、リアは結構ゴミが溜まり元々白いグリスも真っ黒状態でしたので、今のうちに作業が出来て良かったです


次にブレーキパッドを外します
シマノ製のブレーキパッドは厚みが0.5mmになったら交換が基本ですが、一部は0.0mmになって、パッド部が無くなり台の部分にまで微妙なローターの跡があります

走行距離は10000km程度ですから、ブレーキパッドは10000kmは絶対に持たないことが証明されました
リムブレーキのブレーキシューよりも断然長持ちするディスクブレーキパッドですが、7~8000kmが限界値でしょうね

ちなみにフロント側は0.5mm程残っていたので、田村編集長はフロントよりもリアブレーキ重視の乗り方なのが解りました

通常のロードの場合はフロントブレーキ重視が普通ですが、制動力の高いディスクの場合にはリア偏重のブレーキの方がタイヤロックの転倒リスクを考慮してリア重視でも良いのかもしれません

この様なデータが自転車屋としてとってもありがたい事だと思っています
通常ここまで短期間で10000kmを走行する方はあまりいませんし、走行ログがあやふやで実際に何km走行しているのかはっきりしない方が多いですから
自転車を修理・メンテナンスをしていて最もテンションが上がって楽しい一瞬です
これで、ディスクブレーキに関する自身の経験が増えて一段階レベルUPしましたからね!
この様なデータをドンドン蓄積出来れば、次のお客様により良いアドバイスが出来ますし、次の製品開発や商品の展示ラインナップにも繋がっていきます


ヘッドパーツのベアリングはサビも無く、キレイな状態でした
オーバーホールなら問答無用で交換になることが多いですが、今回は異常を感じない箇所はそのままにしておきます
掃除をして、防錆剤を塗布してそのまま元に戻すことにします



例の5円玉事件の為、フレームのディレーラーアウター受けを新しくご用意して、はめ込もうとしましたが、フレームの一部が変形してしまい、そのままではうまく入らなくなってしまっていました

その為、内側をヤスリ掛けしフリーハンドですが、なるべく真円になる様にしてアウター受けを綺麗に取り付けることが出来ました


ディレーラーも勿論外してチェックします
走行距離5000kmで、この汚れ方・・・
如何にプーリーが早く回転して、汚れが溜まりやすいかが良く解る写真ですね・・・

今日はココで時間切れ、次はディレーラーの掃除から始めて行きます

続きます・・・

日本縦断後のメンテナンス vol.1

当ブログをご覧の方ならご存知の田村編集長が、日本縦断の旅から帰ってこられ愛機「キャノンデール・CAAD12Disk」をメンテナンスにお持込頂きました

今回から数回に分けて、velocraftで普段行っているメンテナンスを田村編集長のキャノンデールでご紹介したいと思います

メンテナンスにお持込頂く場合「パンクしたからタイヤ交換」「ワイヤーが切れたからワイヤー交換」という様に、明確な作業基準がある訳ではありませんから、どの様な作業になるかは「やってみなければ解らない」ことが多々あります

最初にお見積りをご希望頂く時には概算を提示致しますが、実際に作業を進めていくと思いもよらない修理箇所が出てきて、当初のお見積りの倍以上の金額が掛かってしまうこともあります

なのでメンテナンスを承る場合は最初にご予算を伺い「1万円以内で」とか「「3万円以内で」と予算内で優先順位を付けて作業するのが比較的一般的です
但し「完全お任せ」の場合も意外と多くあります

完全お任せの場合には「オーバーホール」「レストア」となることが殆どです
ちなみにvelocraftでは「オーバーホール」は可能なネジ類は全て外し、異常のチェックと清掃・調整・グリスUP・ワイヤーやブレーキシュー等の消耗品の交換が基本作業となり、おおよそ5万円位からとなり、「レストア」の場合には、パーツの再メッキや磨き、フレームの芯出し(スチール場合のみ)・再塗装がプラスされ、10万円位からとなるのが普通です
作業時間は「オーバーホール」の場合は1か月前後、「レストア」の場合には半年前後となる場合が多いですが、その時々や作業内容によっても変化しますので、予め余裕を持った時間でご依頼をお願い致します

今回の田村編集長の場合には、走行が約1年の距離1万km程度で、日本縦断に行かれる前に、ディレーラー・スプロケット・ホイール等を交換されているので、交換部品の使用は5000km程度です
その為、消耗品の交換とその他不具合のチェック・清掃程度とします
簡易版オーバーホールという感じで、ご予算は3~4万円台(タイヤ・チェーン・バーテープ・シフトワイヤー等の交換部品を含む)を想定しています

それでは、作業を進めていきましょう





まずは、バラシ始める前に現状の確認をします

単純なところですがパーツ類をある程度バラバラにしますので、チャント元に戻せる様に印を付けていく作業です

完全にバラシしてしまうと、ブレーキが右手前だったか左手前だったか解らなくなってしまったり、ハンドルバーの角度やサドルの高さが解らなくなってしまうことが考えられますので、マスキングテープを貼ったりケガキ針で傷を付けておく作業です

その他、目視で悪い箇所が無いかのチェックも同時に行っていますが、今回の場合は上写真の様にリアシフトワイヤーに5円玉が付いているのが目立ちますね

何故5円玉かというのは田村編集長のツイッターに答えがあります

現状を確認したら、細かい不具合をチェックしながらバラシていきます

続く・・・

★輪行講習会@velocraft

velocraft一押しの輪行袋と言えば「マルト RK-02」

横型で、ロードバイクやクロスバイクは勿論、泥除けやキャリアが付いたツーリングバイクでも使いやすく、ヘッド抜き輪行や分割泥除けを駆使した輪行スタイルに最も適した形状

実際、数年前まではオーストリッチ独断だった輪行袋販売も今では圧倒的にマルトが多くなりました

そんなマルトさんが、velocraftに来店され輪行方法のレクチャーをしてくれます!
日本のツーリング業界では当たり前になった感もある「輪行」ですが、もう一度再確認の為にも、新たに輪行を始めてみようという方にも為になること間違い無し!

是非、ご参加ください!

日時:H29年7月8日(土) 14:00~約1時間程度
場所:velocraft店頭
申込:不要
定員:特にありません

※本イベントは終了致しました
 沢山のご参加有難うございました

----------------------キリトリ------------------------------
以前のブログで紹介したランドナーの輪行方法を再録します
横型であることとハンドル固定用のベルトが付いていることで、ツーリングバイクでも、あまり手間を掛けずに輪行することが出来ます!


マルト RK-02 【価格】¥5,200-(税抜)

最近自転車雑誌では「輪行」特集や記事が本当に多いですよね
その中で必ず輪行袋の紹介があります
ちょっと前まではオーストリッチが主力で、後のメーカーはその他といった取り上げ方が多かったですが、直近数か月の記事では「マルト RK-02」が大きく取り上げられています

「直感的に収納しやすい」「誰でも簡単」と紹介されていますが、サンプルの自転車は全てロードレーサーやクロスバイクばかり

泥除け付きのツーリングバイクではどうなのでしょう?
チョット検証してみました

色々と試してみましたが、結果ツーリングバイクに最も適している輪行袋と言えます!

丸石・ツーリングマスターを使用して2種類の輪行方法をご紹介致します

1種類目は、前後ホイールと後分割泥除けを外す方法です
エアロタイプブレーキレバー(STIやエルゴ含む)をご使用の方にオススメで、比較的モダンなツーリングバイクでも後泥除けさえ分割式にすれば簡単に作業出来ます


1・展示品の為、ペダルは装着していませんが、外す必要はありません


2・ブレーキワイヤーを外します STIレバー等の場合は必要ありません


3・後ろ泥除けの分割部を外します


4・付属のベルトでハンドルとシートピラーを固定します


5・ギアをアウターxトップにします


6・前後ホイールを外します


7・チェーンをフレームのチェーンフックに引っ掛けます


8・後泥除けをホイールに沿わせてステーをスポークの中へ差します


9・自転車を裏返し、ホイールを沿わせて付属ベルトで固定します


10・付属ベルトは華奢なので、他社製品に交換した方が良さそう


11・広げた袋の上に乗せて、左右からチャックを締めます


12・完成!!

如何ですか?
この方法なら、リアディレーラーへの負担も無く、前泥除けはそのままでOKで、STIレバーやサイドプルブレーキでも気にすることなく、収納することが出来ます

もし、床面積が広くて気になるという方でも、リアエンドにエンド金具を装着しておけば、縦方向に置いておくことも可能です
正に万能ですネ

2種類目はフォーク抜き輪行方法で、後ろ泥除けを分割にしないタイプ

分割式泥除けが人気の昨今ですが、分割泥除けは構造上どうしてもプレーンタイプに比べて強度が落ちてしまい、割れやすくなってしまったり、ギシギシと音鳴りがしてしまったりと、良いことばかりではありません

輪行は頻繁にするけれど、後ろ泥除けは分割式にしたくないという方にオススメです
また、作業上ハンドルバーを外す必要がありますので、STIレバーやエアロタイプブレーキレバーを使用する場合にはフレームが対応していないといけませんので、確認や改造が必要です
ご注意ください

キャンピングなどで、前後に大型キャリアを装備している場合でもキャリアを外すことなく輪行が出来ますので、荷物が多い方にもオススメ出来ます

それでは、作業してみましょう


1・展示品の為、ペダルは装着していませんが、外す必要はありません


2・ブレーキワイヤーを外します


3・ステム固定ボルトを緩めてハンドル・ステムを抜きます


4・ヘッドパーツを工具で緩めて上部分を全て外します


5・フロントフォークを抜き取ります


6・外した前部分とハンドルをフレームに沿わせます


7・袋を広げて自転車を上に置き、ジッパーを締めます


8・完成!!

この方法は前回の方法に比べて安定感がありませんので自立しませんし、リアキャリア装着の場合はひっくり返して作業した方が安定して収納することが出来ます
また、付属の固定バンドではフロントフォークの重量を支え切る事が出来ませんので、他社のストラップを併用する必要があります

その為、万人向きという訳ではありませんが、泥除けが分割式でないアラヤ・スワローやツーリストをストックのまま輪行したい方やリアキャリアを装備している方に良い方法だと思います

以上、ご紹介の2種の輪行方法さえ出来れば、殆どのツーリングバイクが収納出来ると思います

近年は昔ながらの「なるべく小さく収納」という考え方よりも「なるべく簡単に収納」と考えている方が多い様ですので、マルト・RK-02は重宝する輪行袋だと思います

是非、ご活用くださいませ

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