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ブリヂストン TB-1 入荷 後編

前回・前々回の続き、ブリヂストン・TB-1のご紹介

ブリヂストンのカタログには「通学専用クロスバイク」と銘打たれています
どこが、通学専用なのでしょうか?引き続き細かく見ていきますが、この自転車最も重要箇所である、リアホイール周辺で最後

まず、チェーンはシティサイクルにも使われるステンガードチェーン
チェーンの表面にシルバーカラーのコーティングをして、サビ難く仕上げています

スポーツバイクではギア数を増やす為にチェーンの幅を薄くし、なめらかな動作を重視する為に、防錆効果のみを考えたコーティングチェーンを採用することはありませんが、7段ギアとギア段数を少なくすることと、なめらかさよりもサビ難さを優先してコーティングチェーンを採用しています
チェーン注油回数をなるべく減らすことで、自転車整備に掛ける時間を減らしています

リアブレーキはハブ制動のシマノ製ローラーブレーキ
ちなみにフロントは多くのクロスバイクで採用されるVブレーキ
Vブレーキはブレーキシューの削りカスで自転車を汚してしまう、ブレーキシューがスリ減ったら交換が必要になりますが、ブレーキの効きは強力

ローラーブレーキはシューの削りカスは出ませんし、シュー交換もありません(音鳴りしだしたら専用のグリスを差すのみ)調整もワイヤーストローク以外にありませんので、ほぼメンテナンスフリーですが、ブレーキの効きはVブレーキの方が強力

なるべくメンテナンスをしない様に、適正な制動力を得る為に、メンテナンス費用を安くする為にフロントVブレーキ&リアローラーブレーキは理にかなっていると思います

そして、ハブシャフトはフロントも合わせてクイックレリースでは無く、ナット止め
ご自身でメンテナンスをしないというのが前提の自転車ですから、盗難やレバーの誤操作を防ぐことが出来ます

またまた、話しはそれますが、昔のキャンピング車はクイックレリースでは無くナット止めが良いとされていましたよね

クイックレリースにするとハブシャフトが中空になる為に強度が落ちる、ナット式(ウイングナット含む)にすればシャフトが中実で強度が上がり、高負荷になるキャンピングには向いているということ

しかし現代では中実シャフトで焼き入れや素材等、高品位な物はほぼ現存しませんから現実としては中空シャフトのクイックレリースタイプが主流
素材や工法の進化という面もありますが、中空シャフトでも昔と違い折れる・曲がる事は少なくなった為です

その理由が、ボスフリーとカセットスプロケットの違い


上写真がボスフリータイプのハブで、下写真がカセットスプロケットタイプのハブです

モデルが違うの単純な相違点が解りにくいかもしれませんが、最大の違いがハブ内の右側ベアリング位置
ボスフリータイプはおおよそローギア位置にあり、カセットスプロケットタイプはトップギア位置にあります

ハブに負荷が掛かった時に支えになるのが、ベアリング部とフレームとの接点部の2か所

ライダーの荷重はフレーム→ハブ軸とフレームの接点部→(ハブシャフトを通って)→ハブベアリング部→ホイール→タイヤの順に掛かりますし、走行時の下からの突き上げは、逆の順に負荷が掛かります

ベアリング部とフレームとの接点部の距離が長ければ長い程、ハブシャフトへの負荷が多くなりますので、フレームエンド~ローギア中心部とフレームエンド~トップギア中心部では、全く距離が違いますよね

昔のボスタイプしかなかった時代は距離が長く折れやすかったので、中実シャフトの方が良いとされていましたが、近年のカセットスプロケットタイプでは距離が短くなり折れにくくなったので、中空シャフトが主流になったという訳です

更に最近は、スルーシャフトと呼ばれる径の大きいハブシャフトも出てきて更にシャフト折れは見られなくなりましたが、MTB等採用率はまだまだ限定的です

コスト的には、ボスタイプの方が圧倒的に低コストで制作出来ますので、安価な外装ギアを採用した自転車は殆どがボスタイプです
勿論ナット止めの中実シャフトですが、それでもシャフト折れ修理は稀に承ります

そして、TB-1はカセットスプロケットを採用しており、ハブシャフトが折れにくくなっています

外見からは全く解らないですしカタログにも掲載されていませんが、大事なポイントだと思います

メンテナンスに掛かる費用をどれだけパーツ選びで減らせることが出来るのか、販売価格だけ見ると、高額に感じる場合もあると思いますが、修理費用も含めて考えると案外コストパフォーマンスは良いのかも知れませんし、メンテナンスに預ける時間も少なくすることが出来ます

カタログでは解らないですが大事な部分ですし、(本当はいけないのですが)自転車店での接客でも解らないことも多いでしょう

そんな考えを持って、velocraftではブリヂストン・TB-1を在庫しています

是非、店頭でご覧くださいませ

【価格】¥45,800→¥43,500-(税抜)

ブリヂストン TB-1 入荷 中編

前回の続き、ブリヂストン・TB-1のご紹介

ブリヂストンのカタログには「通学専用クロスバイク」と銘打たれています
どこが、通学専用なのでしょうか?細かく見ていきます

タイヤは他のクロスバイクでは圧倒的に700Cを採用していますが、TB-1はシティサイクルに使われる27インチ
その中でも27x1・3/8と呼ばれる最もポピュラーなサイズで約33mm幅
外周は700x35Cと同等です
シティサイクルしか普段取り扱わない小さな自転車なら700Cサイズのタイヤは在庫していなくても、27インチシティサイクルのタイヤは置いているでしょう

通学中のパンクなら「行きつけの自転車屋で直す」よりも「パンクしたところから最も近い自転車屋出直す」でしょうから、普及率は大事
勿論最近は700Cも増えてきましたので、どんな自転車店でも在庫している可能性は高くなってきてはいます

バルブは勿論英式バルブで、シティサイクルと同タイプ
バルブの性能という面ではデメリットもありますが、英式バルブのポンプは自転車店だけでなく、学校や交番、スーパー、道の駅等に設置されていることもありますので、空気を入れるタイミングが都合に合わせやすいのが魅力
本来は数週間に1回ペースで空気入れは必要ですから、ご自身でご用意頂くことをお勧めします

ライトはコレしかないですね ハブダイナモのLEDオートライト

クロスバイクらしくハンドルバー装着ですが、前カゴを追加する場合はカゴ下に移すことも可能です
電池式や充電式は、当然バッテリー切れを起こす可能性がありますし、ランニングコストも掛かりますから、自家発電のダイナモ式は毎日使うのに適しています
電池残量を気にしながら使用するストレスから解消されます

フロントギアはシングルですから、フロントディレーラは付いていません
スポーツ系のクロスバイクは2~3枚チェーンリングが付きフロントディレーラで変速させますが、実際にアウターギアしか使用していない場合も多いと思います
そんな時でもフロントディレーラはチェーンの脱落防止の役割を果たしていて、実は非常に重要です
フロントディレーラを外してから自転車に乗車して頂けると解るのですが、ちょっとした段差やリア変速時のチェーン暴れは意外と多くチェーンが外れてしまうこともしばしば

テクニックがある方でしたら、段差を超える時はチェーンにテンションを掛ける様に踏んだり、変速時はチェーンが暴れない様にスムースな路面でスムースな動作を心がけることで、チェーン外れは防げますが、万人にソレを求めることは出来ません

なので、フロントディレーラの換わりになる装置を取り付ける必要があり、TB-1の場合にはチェーンリングの内側・外側にリングを設け、チェーンが外れない様になっています
通称Wチェーンリングガード

同じフロントシングルギアのクロスバイクで、このガードが付いていないタイプを見かけます
当然、チェーンは何かの拍子で外れてしまいます
Wチェーンガードを装備していても外れる可能性は0ではありませんが、ガードが付いてないと何倍かは外れやすいはずです

チェーン外れたら、手で引っ掛け直すだけですが(食い込んで工具が必要な時も有りますが)ストレスになりますし、手は汚れますし、何よりペダルを踏み外して危険な時もあります

事故に繋がる大きな部分だと思っています

リアギアは12-32Tの7段ギアで、フロントは1枚で42T
通常使用の走行なら(70rpm)最も重たいギアで約32km/hで、最も軽いギアで遅い速度なら(50rpm)約8.5km/hですので、長い峠道を行くことの無いデイリーユースなら、充分なギア比を実現出来ています


カギも勿論標準

シティサイクルでも採用されている後輪にリングを掛けるサークル錠と呼ばれるタイプです

サークル錠はスポーツ系のクロスバイクでも、Vブレーキ採用モデルなら取付けることは可能なので、標準で付いているか別売かの違いのみです

自転車に取り付けるカギは、恰好がどうしてもシティサイクル・ママチャリっぽくなるので、敬遠されがちですが「1秒で施錠・開錠できる」メリットは大きいと思います

ワイヤー錠で自転車に取り付ける為のホルダーが付いているタイプもあり、持ち運びしやすくなっていても、毎回ホルダーに戻すのが面倒臭くてハンドルに巻き付けているクロスバイクを見かけますが、ハンドル操作がし難くなり危険ですし、カギがブラブラ動いて自転車を傷つけてしまいます

ちゃんとホルダーから外してカギを開けて、自転車に巻きつけ施錠する
慣れていも5秒ほどでしょうか、何気ない5秒ですが毎日のこととなると、面倒に感じる事があると思います

施錠時間のストレスを解消出来るのもデイリーユースでは大きいですね

まだまだ、ご紹介ポイントがありますが、今日も長くなってしまったので、また次回に続きます・・・


ブリヂストン TB-1 入荷 前編

ブリヂストン・TB-1 480mm マットグレーが入荷致しました

この品名を見てブリヂストンUSAを思い出した方は、かなりのマニア(笑)
TB-1という車種はありませんでしたが、1980年代~90年代にかけて存在したブリヂストンサイクルのアメリカ法人ブリヂストンUSA

RB-1やMB-0、RB-T等、数々の名車を世に送り出しながらも、10年足らずの期間しか存在しなかった幻のメーカー
そのブリヂストンUSAのスタッフ達がブリヂストン撤退後リーベンデールを興したのは有名な話しです
velocraftとも親交のあるリーベンデールのボス・グラントピーターセンさんもブリヂストンUSAの元スタッフですし、ブリヂストンUSA当時の社長には大槻は個人的にも大変お世話になっています

話しは脱線しますが、グラントさんが書いた本「ジャストライド」は日本語訳版が昨年発売され、一見の価値があります 大槻も読みました

日本のロードバイク全盛のマーケットとは違うアメリカローカルに向けた内容ではありますが「速く走るな」「前傾姿勢を深く取るな」「ビンディングペダルはいらない」「前カゴは超有効」的な自転車を楽しみながら走ることに特化した内容で、自転車をレース以外でも使用している方(殆どの方がそうではないでしょうか?)にとって、有意義な内容に溢れています
但し、日本のマーケットとの相違はありますし、道路事情も違うので、全てを鵜呑みにはしないでくださいね!

っということで(?)上記とは全く関係の無いTB-1は「通学専用クロスバイク」と銘打たれた1台

velocraftではCWS高田馬場時代からジャイアントのエスケープシリーズを初めとした数々のクロスバイクを販売してきました
エスケープ等のクロスバイクは「スポーツバイク」であって、実用に特化した自転車ではありません

「クロスバイクは初心者にもやさしい・取扱い易い」と言われていますが、本当にそうなのでしょうか?
比較の対象がロードバイクやランドナーならそれは正解だと思いますが、シティサイクル・ママチャリしか知らない人が乗り換えた時に、今までの常識が通用せずに戸惑っているのを良く目にします

簡単に外せるクイックレリース・軽量性に特化した薄いタイヤ・街中では使用しないフロントディレーラ等の機能は必須では無いでしょう
簡単に掛けられるカギ・曲がりにくい丈夫なスタンド・突然の雨や水たまりには泥除け・電池を必要としない発電式ライトはデイリーユースでは有用なことが多いでしょう

つまり、今のクロスバイクは「ちょっと無理して使ってる」という方が多い様に感じています
「チョット無理して使ってる」悪い訳ではありません
その無理している分、デイリーユースを超えたサイクリングやフィットネスには効果が高いですし、走る楽しみがそこにあると思います

しかし、全ての人に「チョット無理して使って」とは言えません
なるべくノーメンテナンスで使用出来た方が良いですし、修理に掛かる時間も短い方が良いですよね
走る速度が1km/h早くなるのと、タイヤが倍長持ちするのではどちらが必要な性能ですか?

答えは、お客様が決めることですが、1km/h早くなることを重視したクロスバイクばっかりになっている気がします

そんなアンチテーゼ(?)として、ご紹介するのが今回のTB-1

いきなり、話しが長くなってしまったので、なぜTB-1が「通学専用クロスバイク」なのか、次回ご説明します

続く・・・
※今日のブログ内容無いですね ゴメンナサイm(_ _)m