2017年10月
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始めてのオーダーメイド 前編

始めてオーダーメイドでツーリング車を作りたいと、velocraftへご来店頂けることが多いのですが、そんな方へチョットだけアドバイスを・・・

まずはツーリングのスタイルを決めておくが最も重要です

残念ながら、万能な自転車はありません「自転車が10kg以下で、20kgの荷物を積みたい」「前後に大型のキャリアを取り付けて、輪行は車輪を外すだけにしたい」「140cmの身長で700cサイズ」等、どうしても無理と言わなくてはならないことがあります

ギア段数・フレームブランド・自転車車重は、ツーリングで重要ではありません
ギアの数が5段しか無くても、知らないブランドでも、20kgの自転車でも充分ツーリングを楽しむことは出来ます
勿論、多くのギア段数で、憧れのブランドで、超軽量で壊れないならツーリングはもっと楽しむことが出来ますが

なので、オーダーの際に最も大事なのが「今回の自転車で何をしたいか」を可能限り明確にして頂くこと

車載重量・自転車重量・ギア比・輪行時間のバランスを最適に取りながら、オーナーの身長体重・テクニックを加味して、おおまかなシルエットを決めていきます

例えば・・・
日帰り輪行で関東のオンロード峠越え・・・日帰りだけなら、大きな荷物は必要ありませんから、フロントバッグ+輪行袋をサドルへ、峠の下りにはしっかりとしたブレーキングをしたいですからドロップハンドル、ギアは舗装路のみならフロントダブルで、リアは低速に対応しやすくワイドギア

2~3泊の週末宿泊まりツーリング・・・2~3泊で冬季を含まないならフロントバッグ+サドルバッグでOK、冬季を含むなら無雪と考えても防寒着が増えるので、フロントバッグ+リアパニア台のツーリズムスタイルで、その他荷物以外は上記日帰りスタイルと同様でOKですが、パニア台やサドルバッグを含む為輪行は多少時間が必要になる

オフロードも含む峠越えツーリング・・・オフロードメインなら泥除け無しのオールラウンダーバーで70年代に流行のパスハンティングスタイルで、オンロードメインのなか、若干のオフロードなら、タイヤを若干太くする程度の日帰りスタイルとギア比以外は同様、ギアは可能な限りローギアを増やすが、見ため重視でロード互換パーツにするか、ギア比優先のMTB互換パーツにするかはオーナー次第、担ぎや押しを伴うオフロードの場合は、壊れやすくなるがなるべく軽量に仕上げる、バッグ類は自転車には取り付けないもしくはサドルバッグのみで基本はリュックサック

2~3泊程度のキャンプツーリング・・・冬季を除けば、フロントバッグ+フロントサイドバッグ+サドルバッグで対応可能になり、リアパニア台やリアキャリアを装備しなければ、輪行にも対応しやすい、女性や腕の力が無い方や多少のオフロードも想定する場合には操作性よりも転びにくさを優先してフロントバッグ+リアキャリアにする場合もあるが輪行はし難くなることもある、ギア比は極端にローギアを設定する必要も無く、ロード互換パーツでなるべくワイドギアを選択するがそれ以外は宿泊まりツーリングと大きな変化は無い

等々・・・
まずはこんな感じでツーリングのスタイルに合わせておおよその自転車のシルエットを決めていきます

その時にはタイヤサイズや、価格、使用するバッグやコンポーネント類など具体的なパーツを決める必要はありませんし、フレームの素材やサイズも考える必要はありません

最初のオーダーの場合に、パーツスペックやフレーム素材などのリストをお持ち頂くことも多いのですが、決して必須ではありません
そんな事は後回しでOKですし、100%お任せでも問題ありません

まずは「万能車は無い 1台の自転車で全ての遊びをすることは難しい」という認識と「今回の自転車は何目的」かをはっきりとさせて頂くのが、最も重量です

目的をはっきりさせる為にも、まずはクロスバイクやロードバイク等、どんな車種でも良いので、まずはツーリングを実際にしてみて、自身のスキルや体力、何に面白さを感じるのか(走った距離・峠制覇・キャンプ等々)を見極めてからのオーダーをお勧めします

つまり、最初の1台でガチガチに用途を限定してしまうと、実際に走ってみたらシンドかったor物足りないなんてことが起きてしまいます

そんな時に何十万円も掛かるオーダー車ですとリスクが高過ぎてしまいますよね

・・・っとここまでが教科書通りの説明だと思いますし正解だと思います

しかし、今の世の中そんなことは解っていても、とりあえず良いもの(高級なもの)が欲しいし、近道をしたい方が多いでしょう
情報は溢れんばかりに入ってきますしね

velocraftでのオーダー車を承るお客様の平均年齢は恐らく40歳代半ばだと思います
※中央値は50歳位かな?

そんな大人な方に「とりあえずクロスバイクでも乗ってからオーダー車にしてみたら?」では、モチベーションも下げてしまいますよね?
トラディショナルな恰好良いツーリング車が欲しいのに、クロスバイクやロードバイクに乗る(お金を出す)ことに抵抗感はあるはず

既にロードバイクに乗ってきたベテランの方でも、ツーリングの種類によって自転車が変わることに違和感を感じる方もいらっしゃいます
今までロードバイクで、レースにも日帰りツーリングにも、宿泊まりツーリングにも、グラベルにも使ってきたのに、ツーリング車だけはなぜそんなに用途を限定するのか?と疑問に思うはずです

その他「特定のツーリングでは無く、様々なツーリングで使用したい」「日帰りツーリングがメインだけど、2~3泊するかもしれないし、ひょっとしたら北海道1周位するかも・・・」
「メインは年に2回のツーリングが目的だけど、日々通勤でも使用したい」
1台の自転車であらゆる使い方がしたいという方が実際には多いと思いますし、現実的でしょう

今の時代、キャンプ道具も軽くなりましたし、バイクパッキングという「恰好良さでは無く、とにかく簡単に車載する」バッグも増えましたので、軽量なスポルティフでも日本一周位まで可能になりました
オフロードも探さなくては遭遇しない位まで道路も舗装されています

つまり、どんな車種でも日帰りツーリング~日本一周まで出来る世の中になったのです

後は、軽快に見せたいからスポルティフ、ユッタリ感をアピールしたいからランドナー等、個々人のイメージで自転車を選んでOK
昔に比べて、車種に対する意味合いは減ってきていると思います

勿論、オーナー様の意見のみで自転車を制作していたらvelocraftは必要ありませんから、適時大槻がアドバイスさせて頂きますし、危険な選択と思ったら止めます

なので、こんなこと言ったら怒られるのでは?っと緊張してご来店頂く事も多いのですが「こんな自転車作りたくない~」「もっと勉強して来い~」とか、絶対言いませんので(当たり前です)、お気軽にオーダーメイドをご検討ください

出来る限りのお手伝いはさせて頂きますし、「全てお任せ」でも「全て決めた状態」でもオーダーメイドはお受け出来ます

まずは、イメージをお聞かせください
勿論、2~3回は打ち合わせを重ねてからご注文頂くことも多いですから、その場でオーダーで無くてもOKです

長くなったので、次回は費用と納期についてお話しします

アラヤ ツーリスト入荷

定番のアラヤ ツーリストの530mmカーキを1台展示販売用に仕入れました
ツーリストは現在(H29年8月8日)ネイビー570mmとカーキ530mmの2台が在庫ございます

メーカー在庫は全サイズ・全カラー在庫ある様です

650Aの細身タイヤに、フロントトリプルのワイドギア、アルミ製の泥除けとFキャリアがセットされて、ストック状態でも所謂ランドナーとして使いやすく仕上がっています

しかも価格も税抜価格で10万円を下回りますのでリーズナブル

性能も過不足ありませんし、カスタムのベースモデルとしても優秀です

【価格】¥95,000→¥90,200-(税抜)

昨年発売された枻出版社「スペシャルメイド自転車 ランドナーの本」でも、大槻がカスタム例を寄稿させてもらい、今でもメインマシンとして使用しており、現在は夏休みの特別講習で東京サイクルデザイン専門学校の教材として、大槻が学生達にランドナーの組み付け方法や、フレームジオメトリー、ツーリング車ならではの特殊工作の授業にも使用しています

ところで、ランドナーの本が発売されたのが、昨年の10月ですからそろそろ1年が経とうとしています
今年は、同様のMOOKは発売されるのですかね?

最近はランドナー系の本も少なく、ツーリングバイクの特集と言えばバイクパッキングばかり
勿論バイクパッキングも魅力的なツーリングスタイルのひとつですが、トラディショナルなスタイルのツーリングバイクの情報も欲しいですよね?

特に今年は、グランボアさんを初めとした魅力的な自転車が集まった「コンクールドゥマシン」もありましたから、そんな自転車を詳しく解説してくれる本があると良いな~なんておもっています

グランボアさんの自転車も勿論ですが、ピーターワイグルの自転車も恰好良かった
トラディショナルなデザインなのに新しい、しかも「究極のスタンダードこそがイノベーションだ」なんてコンセプトが超恰好良い!

版権等の問題等もあるでしょうから、写真の転載などはしませんが「J P weigle」で検束して貰えれば、様々な画像も出て来ますので、是非ご覧になってください

自転車の完成状態とは?

トラディショナルなツーリング車を組み立てている時に、いつも疑問に思っています

「どの状態が完成状態なのだろう?」
「ストリップ+キャリア+泥除け?」「ライトも追加する?」「バッグ類も?」「やっぱり人間が乗っている姿も含める?」

カタログの写真では


こんな形で掲載されていますよね
カタログの写真は、表記されている販売価格に含まれている全ての状態の写真ですから、完成形ではありません
だれもこの状態で使用することは無く、ライト・バッグ等を追加しなくてはなりません
つまり未完成の状態で販売されている訳です

でも「完成車」という呼び名で販売されています
全然完成されていないですよね?この状態から様々なアクセサリーの取付けが必要です
更にロードバイクやMTBではペダル別売のことも多いですから、「完成車」でも乗ることすら出来ません

絶対の答えがある訳では無いのは承知の上で、大槻は「乗車可能な自転車+全てのアクセサリーを装着した状態」と考えています

つまり、キャリアもバッグも泥除けもボトルケージもボトルもポンプもライトも全て、バッグの中身とボトルの中身以外の外から見える箇所全てが取り付いた状態が「完成状態」と判断しています

その完成状態で、どこまで機能的で恰好良いかが大事だと思います

その為例えば自転車を販売する際に「○○○○(パーツの種類)は後から考えるから、とりあえず、アクセサリーは無しで購入します」と承ると、勿論問題がある訳では無いのですが、今後のアクセサリーチョイスがチョット心配になります

アクセサリーは自転車との相性がとても重要ですから、Fフロントバッグひとつにしても適当に買ってしまうと、キチンと取付けが出来ない等の不具合が起こってしまう可能性が高いですからね

現在は費用の問題はあるかもしれませんが、様々な機能的で恰好良い製品がイッパイあります

Fバッグならオーストリッチやジルベルトゥか、velocraftでは扱いはありませんが、グーワタナベやRSAサンバッグ等のオーダーメイドバッグ
ライトならキムラ製作所のバッテリーライトやシュミットのハブダイナモライト
ボトルケージなら東叡社のハンドメイドから国産のニットウ、台湾製のveloorangeなど多種存在します

しかし、1点どうしても現行品・旧品含めて気に入る製品が無いアクセサリーがあります
それが「サイクルコンピュータ」


上写真はTOEIスペシャルメイドのフレームに70年代のパーツチョイス、ステムやハンドルバー等はアルマイトを落として指紋ひとつ許されない様なハイポリッシュで仕上げてあります

写真では解りませんが、パーツ類も様々な手を加えたスペシャルな仕様で、各種ボルト類も全て1点もののチタンボルトで組み立てている、まさに「隙の無い自転車」

オーナーの情熱と関わってきた多くの職人さん達の技術をつぎ込んだ1台・・・なのですが、これに似合うサイクルコンピュータが無い!!

現在販売されているキャットアイやその他様々なコンピュータも全く似合いませんし、旧品の機械式スピードメーターやカウンターもゴツすぎてスマートな車体に似合うものが見当たりません

なら、取付無くても良いという選択肢もあるのですが、実走派のオーナー様としては、そうもいきません

そこで大槻が出した答えは、諦める(笑)

サイクルコンピュータが無い状態が完成状態で、付いている状態が蛇足状態

その為、今回選んだのがガーミン25J
GPSサイクルコンピュータの中で最も小型タイプ

GPS内蔵ですから本体単体でスピード・距離等が表示されますし、取付も輪ゴムの様なゴムバンドのみで手で簡単に外せます

使用する時は見ためを妥協する、写真撮影や眺める時は簡単に外せて見ためスッキリ
そんな理由での採用です

ホイールにマグネットを付けたり、フォークやチェーンステーにセンサーを付けるタイプと比べると良いと思いませんか?

【価格】¥16,800-(税抜)