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velocraft流組立て基本編 vol.4

フレーム処理とホイールが出来上がったら、次は泥除けの取付けを開始します

ツーリングバイク以外の自転車では泥除けは自転車の一部では無く、後付けのアクセサリーという位置づけですが、ツーリングバイクでは基本装備のひとつとして、キャリア同様に重要部品となります

フレーム形状とホイールサイズで取付けが出来る泥除けが決まりますから、ある意味ではフレームの一部という考え方でも良いと思います


泥除け本体は本所工研H50-26Nを使用します

51mm幅のかまぼこ型(半円形)のプレーンなタイプで、650x38Aとは非常に相性の良い泥除け

「650b」とラベルに記載がありますが、650B専用という訳では無く650x35~42B・650x35~38A・700x32~35C・26x1.5~1.75HEでも使用可能です

泥除けのアールは355mmで制作されているので、どのタイヤサイズを使用するかで、泥除けをアオッたりシボッたりして微調整する必要はあります

お客様から「前後泥除けのどっちを最初に取り付けるか?」とのご質問を多く頂きます

作業し慣れていればどちらからでも構わないのですが、基本は「クリアランス調整がしにくい方から取り付ける」

キャリアやフレームの形状等で、調整がしにくい方を最初に付けておけば、後からの方は最初に付けた泥除けと同じクリアランスに調整しながら取り付ければ良いと思います

今回の場合は、リアは泥除けだけを付けますが、フロントはキャリアを装備するので、フロント側から取り付ける事にします

前回確認したタイヤとフレームのクリアランスはフロント20mm・リア23mm

ということで、泥除け取付けに必要なパッキンの厚みを計算しておきます

フロントは、5mmのゴムパッキンを使用し、ネジで潰れると3mm厚になり、泥除けの取付け部を2mm程潰して、泥除けがフレームから1mm下に付く様にします
リアは3mm厚の革パッキンを2枚使用し、ネジで潰れると6mmが4mm厚になり、泥除けがフレームから4mm下に付く様にします

これで、前後泥除けとタイヤのクリアランスが均一になります
この計算が最初に出来るかどうかで仕上がりに大きな差が出てくると思いますが、ある程度の泥除け取付けの数と泥除けの形状の理解が難しいところだと思います

付けながら徐々に決めていこうとするとどうしても作業中に迷いが出てしまい、迷っていると作業時間が掛かり、集中力が無くなり、出来上がりにムラが出てしまうということが多いと思います

それではフロントから取り付けていきましょう


まずは、泥除けを仮当てして全体の雰囲気を見ておきます
必ずしなくてはならない作業ではありませんが、チェックをすることは悪いことではありません


Wレバー台座に輪ゴムを取付けます


輪ゴムの間に泥除けをさせば、手を離しても落ちる事が無いので、泥除けの角度チェックがしやすくなります


簡易的な取付けの場合には、前端部の長さは気にせずに後端部の位置で泥除けの取付け位置を決定します

基本は後端部が地上高14cmになる様にします

フロント泥除けで、最も重要な部分は後端部です
少しでも長い方が脚(靴)の汚れ方・濡れ方が少なくなります
しかし、長すぎると段差で地面と泥除けがヒットしてしまいます

経験則ですが、通常使用で当たらないギリギリのラインが地上高13cm
若干の余裕を持って14cmとしています


位置が決まったら、クラウン下の取付け部(隠しネジ)に油性インキで印を付けておきます


一旦泥除けをフレーム側から離して、キリの様な物で、穴を開ける箇所に印を付けます


直径1mm程度の穴を開けたら、ドリルやボール盤等を使用してΦ5mmの穴を開けていきます


ドリル等の電動工具を使用しなくても、細みのテーパーリーマーで穴を広げることも出来ます

但し、この方法ですとバリが多くでますので、ヤスリやプライヤーを使用してバリ取り作業をする必要が多くなりますので、ご注意ください


取付けに使用するM5ネジが通る様になるまで広げればOKです

これで、フロント泥除けの取付け位置が決定しました

泥除け取付けはまだまだ始まったばかり
続きます・・・

B&M シートステー用ダイナモ台座

シートステーにダイナモ用台座を取付ける加工は、オーダーフレームの世界では一般的にあります
しかし、マスプロ車でダイナモ台座が標準装備されているのは、現行品ではDAVOS603が唯一のフレームだと思います

ダイナモ台座が付いていないフレームに後付けでダイナモ台座を取り付ける為のB&M社のバンド式ダイナモ台座が再入荷致しました

アルミ削り出しで無骨なデザインですが、Φ14~22mmまでの丸パイプに取り付けることが出来ますので、ツーリングバイクだけでなく様々なフレームに対応しています

ハブダイナモでライトOFF時の抵抗が気になる方、コストを下げたダイナモ化をしたい方にオススメ致します

【価格】¥1,900-(税抜)

・・・しかし!!!
現行品で、リムドライブのダイナモは現在日本に輸入されておらず、基本は古物に頼らざる得ない状況です(涙)

どうにかリムドライブ式のダイナモが現行品でどうにかならないか検討中ですが、今のところはvelocraftで対応出来るダイナモはございませんので、ご了承ください

velocraft流組立て基本編 vol.3

ROYAL NORTON組立ての3回目は本格的な組み付けに入る前段階をご紹介します

組立てと言うよりも、ホイールが完成してフレームとのマッチングを確認し修正していく作業

まずはホイールをフレームにセットして、タイヤが均一になっているかのチェックをします
勢いよくホイールを回転させて、タイヤの「振れ」を確認します

タイヤのビート部分が上手くリムにハマっていないとタイヤ自体が上下にウネウネ偏心しているので、タイヤをハメ直す必要があります

タイヤとリムの相性で何も考えなくても芯が出ていることも多いですが、今回使用しているパナレーサーのタイヤとアラヤのリムはハメ合わせがキツメで、タイヤが均一に回る様にタイヤの調整が必要な場合が多いと思います

ハメ合わせるには主にコンナ手順があります

1・タイヤ空気圧を一旦上げる・・・今回の場合6気圧まで上げてから基準の3気圧に戻すとマッチングが良くなりました

それでもマッチングが悪い場合には
2・タイヤを手でコジる・・・空気圧を2気圧程度までさげてから、タイヤを左右から力を掛けて均一にリムにハマる様に位置調整する

それでもマッチングが悪い場合には
3・タイヤを石鹸水で塗らす・・・タイヤの滑りが良くなりリムとタイヤが均一にはまりやすくなります

ココまでして均一にはまらない場合はタイヤとリムのサイズが合っているのかをチェックしましょう
経験上ですが、1~3の方法でダメな可能性は1%に満たないと思います


タイヤとフレームのクリアランスが左右均一であるかをチェックします

既にホイールはピッタリセンターが出る様に組み立てていますので、フレームのセンターが出ていれば、左右のクリアランスは均等になるはずです

今回は問題無くキレイに付きましたので、そのままでOKですが、左右にズレが有る場合、チョットのズレならフレーム修正器を使用して修正しますし、あまりにずれている(5mm程度以上)の場合には「返品」となります

次にタイヤの上端と泥除け取付け用のダボ穴との距離を測ります
フロント側はクラウン下、リア側はシートステー&チェーンステーの計3か所計測しておきます

ホイールは650X38Aタイヤですから、47~51mmの泥除けが装着出来ますので、ちょどよいクリアランスは20mmで、18~22mmでしたら問題は無い寸法となります

今回フロントはピッタリ20mmでしたが、リアは共に23mmと若干広め

高級なフレーム(20万円以上位)なら作り直しですが、ROYAL NORTONは10万円台前半ですから、許容範囲としています

取付けの時に革パッキンを2枚にして調整することとします

次はカンチブレーキ台座のチェックです

ブレーキアーチはシマノ・BR-CT91を使用します
非常に安価なブレーキですが、制動力・見ため・価格のバランスが取れた非常に優秀なブレーキだと思っていて、高級なオーダーフレームでも良く採用しています

まずは、何も考えずに取り付けてみます


上写真では解りにくいかもしれませんが、台座が長すぎてブレーキを取り付けても台座が隙間から見えてしまいます

つまり、ブレーキが前後にガタ付いている状態で、そのままでも良いのですが、ブレーキ音鳴りの原因ともなりますので、台座をヤスリで削って長さを調整します

ガタ付きがゼロになってしまうと、ブレーキが固着して動かなくなりますので、スムースには動くけど、ガタ付きが少ないという状態を目指します


仕上がりはコンナ感じ

更に、ブレーキアーチを取り付けて、ブレーキシューがちゃんとした位置になるかも、この段階でチェックしておきます


フロントキャリアを装着して、地面に自転車を置きキャリアが水平になるかをチェックします

必要ならスペーサーを入れますので、必要なスペーサーの厚みを確認しておきます

今回使用するFキャリアはveloorangeのFバッグサポーター付のタイプ
これなら、フレームサイズやブレーキレバーの形状を問わずFバッグが装着出来ます

オススメのFバッグはオーストリッチ・F-104orF-516となります


貫通穴の部分に5mmのアルミ製スペーサーを入れて丁度良くなりました

これで、フレームは問題無く制作されていることが解りましたし、泥除けの取付け寸法も把握出来ました

次回はいよいよ泥除けの取付けとなります

続きます・・・