2018年04月
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TOEIフルオーダー考察 vol.8

トップチューブにはブレーキアウター内蔵のフタが取り付けてあります(¥10,000-)

トップチューブへの入口と出口はどの位置に取り付けるかの指定が必要です
基本は「右上」「左上」「上中央」「右下」「左下」から選択してください

ブレーキレバーが上出しの場合は、右上か左上が基本でフロントバッグ蓋の形状とブレーキの右前or左前で決めていきます
ブレーキワイヤーがステム上でクロスするのかしないのかが大事

ブレーキレバーがハンドルバーに沿うエアロタイプの場合には、右下か左下にするとワイヤーの流れが自然でアウターに無理な力が掛かり難くなります

東叡社の場合には内蔵フタがアウター受けを兼ねておりフレームの中はインナーワイヤーのみが通るタイプが基本となっています
インナーもスチールのライナーを通って出口に向かいますので、ワイヤーの抜き差しに戸惑うことはありません

稀に軽量化の為にトップチューブの中を空洞にしてフルアウターで製作して欲しいとのご依頼を頂きます
東叡社としてはトップチューブに水が入りサビ易くなる為、基本お受けしていませんが説得すれば受けてくれる場合もありますので、都度相談となります

内蔵以外にも外付けのベアシステム(割入りアウター受け2か所)も承れます
インナーが外にあることで、メンテナンス性も良くなりますし無塗装のスチールライナーと接触することも無いのでインナーのサビが防げて、引きも軽くなります(¥2,000-)
価格も安くブレ―キフィーリングも良くなりメリットは大きいですが、「普通の」フレームに見えてしまう為か、少数派にとどまっています

その他アウタートンネルを用いてフルアウター処理も可能ですが、velocraftでは今まで承ったことはありません(¥2,000-)




今回のフレームでは行っていませんが、シフトワイヤーも内蔵することが可能です(¥22,000-)

シフトワイヤー内蔵の場合はフロントディレーラーのワイヤールーティンとBBに注意が必要です

ブレーキと同じ様にシフト内蔵もスチールのライナーが通ります
そうすることでシフトワイヤーの交換時にBBを外さずに作業することが出来る為です

3枚目のBB付近の写真をご覧頂くと解るのですが、BBシェルの内側よりも内側にライナーが通っています
その為、シールドベアリング等の筒の大きいBBには対応していません

シマノのBB-UNシリーズやタンゲのLN-7922等は全て×とお考えください
その為旧品のカップ&コーンタイプのBBやTAの筒を持たないシールドベアリングBBを採用して頂く必要があります
カップ&コーンタイプは既にシティサイクル用を除き絶滅していますから古物が必要になります

同様にシマノ製ホローテックⅡの場合は防水の為のウオーターシースは取付け出来ませんので、メーカー保証外となり防水性は著しく低下しますので、自己責任での取付けとなります

但し、一部シールドベアリングタイプでも使用可能な場合もあるかもしれません(スギノCBBAL等)


今回はダウンチューブにポンプペグを装備しています(¥1,600-)

使用しているポンプはラピーゼ(ラピーズ)の18インチですが、古物ですので単品での販売も在庫もvelocraftにはございません

ランドナー系のフレームには定番のダウンチューブ付けですが、使用するポンプによって寸法は異なります
長さはなんとなくお解り頂けると思いますが、必要に応じて高さも指定することをお勧めします
ラピーゼやソリブロック等、東叡社で作業し慣れている製品でしたら不要ですが、太い物ですとぶつかる可能性が有りますし、細いと隙間が空き過ぎて恰好良くありません

また、極端に小さいフレームサイズの場合等18インチが取付け出来ない場合もあります

18インチでしたらダウンチューブが一般的で、場合によりシートチューブでしょうが、15インチや16インチでしたら、シートステーに取り付けるのも多いですね

その場合は輪行時に外れやすいということと、ダイナモを付けるなら左右に注意してください

また、シートチューブ裏に取り付ける場合もありますが、その際にはリアセンターが長くなりますので、乗り味に大きな違いが出ることをご承知置きください
※以前に東叡社・山田さんに「オススメしない」と言われたことがあります

その他デッドスペースにポンプを装着することもありますが、フレームサイズや他の部品との整合性が大事なので、都度ご相談ください

但し、最近はポンプペグを用いたポンプ装着する方は少数派になってきました

もっと小型で高性能なポンプが増えましたからね
ポンプの変わりにボトルケージ台座を2か所にする方が多数派です

今回はココまで
続きます・・・

TOEIフルオーダー考察 vol.7

シフトレバー台座はWレバーにしてもSTIレバーにしても、殆どの方が装備しています

STIレバーの場合はアウター受けカップのみでも充分に用途は果たしてくれますが、アウター受けのみですと、見ためがスッキリし過ぎてしまい間延びした印象になりがちなので、ご注意ください
勿論、なるべくダウンチューブをスッキリ見せたい場合には有効だと思います

Wレバー台座は、現行品ではカンパ台座(互換品・¥2,000-))一択ですが、旧品をご利用になる場合はご注意ください


※写真はユーレー純正品

特に人気なのがユーレー台座(¥2,000-)ですが、数年前までは東叡社でも当時の台座の在庫があったのですが、現在は尽きてしまっています
その為、TOEIオリジナルのユーレー台座が取り付きますので、ご承知置きください

当時に拘るならお持込の必要があります


上写真はサンプレSLJのバンド部です

SLJの直付け用なら、カンパ台座用なので特別なことは何も無いのですがバンド止めを直付けにしたい場合は、カンパやユーレーという訳にはいきません
※レバー自体をカンパ型台座用に改造される方もいらっしゃいますが、velocraftでは対応しておりません

そこでバンドの台座部を切り取り、ロウ付けで張り付けることで対応が可能です(時価)
様々なバンド止めWレバーをこの方法で直付け対応させることが出来ますが、1点注意があります

バンド自身がスチールであれば、問題ないのですが一部ステンレス製のバンドが存在します(サンツアー等)
ステンレスとダウンチューブのスチールをロウ付けすること自体に問題はありませんが、ステンレスが部材が付いている場合、メッキ処理を承ることが出来ません

バンドを切り貼りして台座を取付けて更にフレームにメッキ処理をしたいというオーダーの際にはお気を付けください


写真の様に、ボトルケージ台座に補強版を入れる事が出来ます

コチラはブリッジやクラウン以上に意味のある補強で、ボトルケージをしっかりと取り付けるなら追加しておきたい工作です(ボトルケージ台座¥1,900-・補強板込みの場合¥3,900-)

特に薄い軽量パイプをご使用の場合は必須とも言って良いと思います
軽量フレームを製作したい場合、カイセイ017や8630Rを使用すると、ボトルケージ台座が付く箇所の肉厚は僅か0.4mm

0.4mm厚の2か所で場合により1kg程にもなる荷重を支えなくてはなりませんし、ボトルの出し入れの際には、その数倍の負荷が掛かってきます

ボトルケージ台座とパイプはロウでしっかりと固定されているのですが、ロウが無くなった境でパイプが千切れてしまう現象が起きます

台座が剥がれただけでしたらば、台座の付け替えという手立てもありますが、その周りのパイプが千切れる為、1cm程の穴がパイプに開いてしまいます

その場合には基本パイプの差し替えで対応していますので、より高額な費用が発生してしまいますし、塗装もタッチアップという訳にもいきません

ボトルケージ台座の補強は、そんなリスクをなるべく軽減してくれますので、軽量パイプを使用したり、1ℓ以上の大きなボトルを装備する時には取り付けのがオススメ

また、東叡社ではパイプの差し替え等のフレームの修理は基本1回までとしています
フレームに何度も火を入れ直すと、フレームの強度が下がり危険を伴う可能性が有る為です

塗装を施すと修理したかどうかは見えませんが、剥がせば修理の痕跡は直ぐに判断出来ますので、誤魔化すことは出来無そうです

良く、スチールフレームは「修理出来るのがメリット」と言われることが多いですが、ロウ付けのスチールフレームでも1回までですから「一生もののフレーム」という訳ではありませんね

東叡社でも行っているTIG溶接のフレームではパイプとパイプを溶融して接合する為、パイプ差し替え等の修理はおこなえません
たかがボトルケージ台座かもしれませんが、意外と自転車の寿命と直結する可能性があります

今回はこの辺で、続きます・・・

明けましておめでとうございます

皆様、明けましておめでとうございます
本年もvelocraftと当ブログをよろしくお願い致します

本日1月4日より、通常営業致します
ご来店の程スタッフ一同お待ちしております

自転車専門店 velocraft
店長 大槻正哉