2018年07月
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シートステーのお話し

オーダーメイドツーリングバイクフレームの魅力は沢山ありますが、スチールの素材を自分で決められるのも魅力のヒトツ

想定している道や車載重量・乗り味の好み・使用部品との相性などで決めるのですが、語られるのはメイン3角と呼ばれるトップ・ダウン・シートチューブとフォークのことやフルセットの話しばかり

意外とステーのことが論じられる機会って無い気がします
しかし、大槻としてはステーのパイプ径・厚みも重視してオーダー車の受付けをしています
大事なのは特にシートステーだと思っています(チェーンステーが適当という訳では無いですよ)
シートステーのサイズはどの様に決めているのかをご紹介していきます

まず、シートステーの基本はΦ14mmシングルテーパー(根本が太く先端が徐々に細くなる)で、パイプ厚みは0.8mmにしています

一般的には約1/2が真っ直ぐで残りの約1/2が徐々に細くなっていきます
ツーリングバイクの場合真っ直ぐな箇所をカットして先端の細い方をリアエンドに取り付けます
仮に600mm長のパイプの場合、約300mmの真っ直ぐな部分をカットする訳です
470~480mm位の小さめサイズではシートステーの長さは400mm程度なので、100mmが真っ直ぐで300mmがテーパーになっている計算になります

26インチ位の車輪ですとカンチブレーキを使用する場合には台座を取付けますが、その距離はパイプの先端から約240~250mm程度

テーパー部分を全て残すとテーパー状になっている箇所に台座が付きます
ブレーキの効きを良くする為に太い真っ直ぐな部分に台座を付けたい場合はテーパーの先端部分を50~60mm位カットしてから真っ直ぐな部分で長さを調整することもあります

パイプが太い方がブレーキング時にブレーキアーチが外に広がる力に対して押さえ込む力が強いので、パワーロスが少なくなりますから当然ブレーキングパワーは増します

その分シートステー全体のパイプ径が太くなりますので、フレームの剛性感も上がりますので、若干突き上げ感が強いフレームとなります(僅かだとは思いますが)

シルエットもシートステーが太く見えますので、僅かにゴツさも出てくるでしょう
先端部分をカットせずに真っ直ぐな部分をカットすれば、スッキリとしたシルエットになるでしょう
特にエンド周辺の見ための印象が変わります

先端部分をカットせずに使用するとカイセイの場合にはΦ10.5mmとなりますし、先端を50mm程カットすると約Φ11.5mm程と1mm径が大きくなります
結構1mm差って大きいと思います


単品で見ても解らないかもしれませんが自転車の形になると意外と目立つ箇所
写真では上が先端11.5mmで下が10.5mmの太さのパイプです

また上写真はレイノルズ製の725パイプで下はカイセイ
カイセイは1/2位で細くなりはじめますが、レイノルズは1/3位から細くなり始めるので真っ直ぐな部分が少ないのが特徴です

その為カンチブレーキ台座を取付ける場合、大抵の場合テーパーが掛かっている箇所にカンチブレーキ台座を取付ける必要があります

大槻の想像ですが、レイノルズ725はカンチブレーキ台座を取付けてることを、あまり想定していないのだと思います
ロードバイク用のサイドプルブレーキなら、ブレーキングパワーによるタワミは開く力では無く前方向なのでさほど気にならないでしょう

シートステーを何処でカットするのかまでオーダーメイドでは指定出来ますから、カンチブレーキの場合は、ブレーキング性能やシルエットで決めていきます

テーパー部分は、まず真っ直ぐなパイプを製作してから「シボリ」と呼ばれる加工を施して成形しています

その為テーパー部分は真っ直ぐな部分よりも肉厚になります

上写真は先程のパイプですが、レイノルズ725は厚み0.6mm表示ですが先端は約0.9mmにカイセイは厚み0.8mmですが先端は約1.2mmになっています

パイプ径も勿論重要なのですが、厚みも大事
ロードバイクと違いブレーキ台座・キャリア台座・ダイナモ台座など色々な加工が必要ですし、カンチ台座ならステーが開く方向に強い力が掛かります

その為、0.8mm以上の厚みが必要だと考えています
0.6mmでも製作することは可能ですが、超軽量車を求めない限り0.8mmをオススメしています

その為、例えばカイセイ022でフレームパイプをご指示頂いた場合は、何も考えずにフルセットで使用出来ますが、019の場合はシートステーが0.6mm厚なので、022の0.8mm厚に特にご指示が無い場合は勝手に変更しています

その他チェーンステーは019と022は共用で、シートチューブはシートピラー径次第ですし、ヘッドチューブも共用です

つまり、019と022の違いはダウンチューブとトップチューブのみ
フレームサイズにもよりますが、その重量差は100g満たない程度だと思います

その為、019と022は乗り味の違いで決めているだけで、実は車重には大した影響はありません

こんな感じでシートステーの種類をきめていますが、如何でしょうか
その他センタープルブレーキ台座、車種等によっても変化する場合もありますが、590mm位までならΦ14mmシングルテーパー0.8mm厚・600mm位以上ならΦ16mmシングルテーパー0.8mm厚を基本としてサイズによる違いも出しています

カンチブレーキ台座を取付けを太い真っ直ぐな部分に取り付けるのはレイノルズ製のステーでは難しく、テーパーの先端は若干太目なのでシルエットもゴツめになってしまいます

レイノルズの531・631のメインチューブはツーリングバイクにも良い乗り味や重量・肉厚があるので使用したいのですが、ステーにベスト!と言えるパイプが無くフルレイノルズで制作し難い
しかし、ブランド的にカイセイとも混ぜたくない

そんなご要望にお応えすべく、velocraftでは以前よりΦ14mmシートステーとΦ22.2mmチェーンステーをオリジナルでご用意しています

レイノルズのクロモリパイプをプレーン管で仕入れ、カイセイとほぼ同形状になる様に日本国内の協力工場でシボリを入れてもらっています

完璧に「レイノルズ製!」とは言えないのかもしれませんが、レイノルズのパイプであることは間違いありません

微妙な拘りなのかもしれませんが、大槻としては譲れない部分でもあります

弊社通販サイトパワーピットでも販売していますし、店頭在庫もございます

是非、ご利用ください

【価格】¥2,400-(税抜・1pr)

なかなか奥が深いパイプ選びですが、パイプのカット位置でも変化があることを覚えて頂くと更にオーダーメイドフレームの底が深くなって楽しいですよ!

勿論、ご指示頂かなくてもお任せ頂ければ、なるべく乗りやすい・使いやすい様にアレンジしていますので、ご安心を

ビアンキ KUMA27.4 入荷


ビアンキから2018モデルのマウンテンバイクが1台入荷致しました

KUMA27.4 430mm マットチェレステカラー

マウンテンバイク(MTB)と言えば、オフロード用の自転車ですが、ツーリング車やクロスバイク・電動アシストを多く展開するvelocraftとしては、タイヤが太いクロスバイク的なイメージでの展示

オフロードサイクリングも勿論楽しいのですが(大槻は行ってきたばかりなので、特にそう感じるのでしょうが(笑))アグレッシブに通勤通学を楽しんだり、多少の悪路(オフロードとも言えない様な公園や河川敷)を含んだデイリーユースにも最適かと思います


タイヤは小さいブロックが特徴的な現在主流の27.5インチに幅が2.1インチ
MTBの90%以上はディスクブレーキですが、あえて簡便なVブレーキを採用し、メンテナンス性とコストを重視しています

本格的なオフロードの下りでは握力が必要でシンドイですが、オフロードツーリング程度なら問題にはならないでしょうし、日常ならワイヤー式のメンテナンス性は有用だと思います


フレームにはISディスク台座がついていますので、コストは掛かりますがディスクブレーキへの換装も可能です(Fフォークにディスク台座はありません)

サスペンションの付いてタイヤが太い、乗り味の柔らかいクロスバイクとして、オフロードサイクリングへの第1歩としてオススメ出来る1台となっております

是非、店頭でご覧くださいませ

【価格】¥68,000-(税抜)

VELOGICAL 取扱い開始

リムにローラーを当てて発電するタイプのダイナモは古くからツーリストに愛用され、長時間のナイトライドに活躍してきました
JOS・ソービッツ・シビエ・サンヨー等国内外を問わず、多くの製品が生まれて今も現役で使用されている物も少なく無いと思います

しかし、バッテリーライトの高性能化やハブダイナモによるオートライト化で、機能優先で考えるとメリットが少なくなり、その役目を終えようとしていました
今では、標準的に装備されるのはシティサイクルの中でも安価な自転車だけになってしまいました

古物のダイナモは基本的に古物のライトとセットで使用しますが、光度は現代の高光度LEDバッテリーライトやハブダイナモと比べると圧倒的に暗くなってしまい、旅情溢れるノスタルジックさはあるものの、現代の高光度ライトを一度でも経験してしまうと古物のダイナモ式は暗い道での使用は賢明とは言い難いと思います

そこで、最新のダイナモの登場です!
ドイツ・VELOGICALから発売されていたリムドライブダイナモが遂に日本での正式展開となりました

今までも、当ブログやツーリング系有名ショップ様でも幾度か取り上げられていましたので、ご存じの方も多いのでは?

6V-1.5Wと発電量を少なくしていますので発電抵抗は小さく速度の低下が極力抑えられています
その為対応するライトは必ずハブダイナモ用のLEDライトを使用してください
勿論、テールライトの併用は問題ありません
velocraftで取り扱っておりますシュミットEDULUXやB&M IQ-X・IQサイヨ等は全て対応しております


半年前程から大槻は実験的に使用していますが、今のところはノントラブルですし、発電時の転がり抵抗は計測した訳ではありませんが、ハブダイナモよりわずかに少ない気がします

取付け方法は、カンチブレーキ台座への取付け・シートステーorフロントフォークへのバンド止め・専用台座による直付けの4パターンから選ぶことが出来ます
バンド止めの場合はカンチブレーキ台座付きの自転車には対応しませんのでご注意ください

VELOGICALの登場で3種類のライトシステムが全て高光度化されましたので、明るさに関して論ずる必要性は減りました
バッテリー式・ハブダイナモ式・リムダイナモ式とそれぞれにメリット・デメリットがありますので、用途やスタイルでお選びください

バッテリー式
×長時間の使用の場合は予備バッテリーが必要
○比較的安価
○ホイールの種類を選ばない
×オートライトも一部にはあるが基本ON/OFFは手動
△綺麗に付けるには、キャリアかフレームの加工が必要

ハブダイナモ式
△不点灯時でも僅かな抵抗がある(速度換算で0.04~0.06km/h程度)
△点灯時に抵抗が増える
×高性能な完組みホイールを使用出来ない
○暗くなると自動点灯する為、ON/OFF操作が必要無い
△綺麗に付けるには、フレームの加工が必須
×価格差はあるが、低抵抗モデルは比較的高価

リムダイナモ式
△点灯時に抵抗が増える
○ディスクブレーキ用リムとの相性は悪いが、完組みホイールが使用可
×価格差はあるが、比較的高価
△綺麗に付けるには、フレームの加工が必須
×ON/OFFは手動で行う

特徴とすると、こんな感じでしょうか

フィットネスやトレーニング等のライトユースならバッテリーライトのみ
ロードバイク系でブルベを走るならリムダイナモとバッテリーライトの併用
通勤通学ならハブダイナモとバッテリーライトの併用
オフロードのナイトライドならハブダイナモとバッテリーライトの併用

とりあえず、直付け用ダイナモを展示しておりますが、日本での正規輸入代理店も決まりましたので、その他も今ならさほど時間が掛からずに入手することが出来ます

是非、ご活用ください

【価格】¥21,800-(税抜・取付け金具付き)