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TOEIステム 入荷

またまた東叡社のオリジナルステムが入荷致しました
今回のご用意は1本だけです

サイズはハンドルバー径Φ25.4mm 突出し80mm 左ベル穴

極稀に入荷する東叡社製ステムは通常単品販売はしておりませんので大変貴重な1本です
高価なステムでありながらも前回入荷し即完売したほどの人気を誇っています

前回から意外と期間を開けずに1本入荷致しましたが、次のお約束は出来ません
買いそびれてしまったという方、是非直ぐにご来店ください!

早い者勝ちです!

【価格】¥23,000-(税抜)

TOEIフルオーダー考察 vol.10

前回に引き続き、ガス抜き穴のお話し

フロントフォークのガス抜き穴をチェックします

エンド付近には、ガス抜きの穴は開けられていません

それどころか、TOEIのフォークは何処を探してもガス抜き穴が無いのが最大の特徴です
コレッてすごくないですか?


スタンダードフレームの場合には、写真の様にエンド部材は外側だけロウ付けされていて内側は何もしていません

単純に作業性を考えてロウ付けしていないという訳では無く、(そんな一面もあるでしょうが)ガス抜き穴の変わりに空気の出口にしています

ロウ付けを片側のみにすることでフォークに余分な穴を開けること無くフォークを製作出来ています

勿論、その他のメーカーは・・・



写真は他メーカーのフレームですが、殆どの場合にエンド部材差し込み部近くにガス抜きの穴が開いていて、マスプロ系ですと更に空気の流れを良くする為にクラウン付近にも開いているパターンが多くなります

そうすることで、ろうの周りが確実になる為です

では、TOEIはなぜガス抜き穴を開けていないのでしょう?
東叡社ではフォークを製作する場合は、クラウンとコラムを付けフォークブレードを付け適切な曲げを施してから、エンド部材をロウ付けしています

その為、スタンダードの様にエンド外側のみロウ付けするまではガス抜きに問題はありません
最後のエンド内側は空気の流れが遮断される為、エンド内側にはロウが回らずに弾かれてしまうはずです

仮に弾かれずにロウが付いたとしても、火を止めた後にフォーク内部の気体が収縮し無理な圧力が掛かってしまいますし、乗車中もその時の気温等で内圧が変化し良い状態とは言えなさそうです
勿論、常識的な使用であればフォークブレードが破裂したり、エンドやクラウンが抜け落ちるということは、まず考えられません

何故でしょう・・・
 
 
 
 
答えは・・・
 
 
 
 
大槻も知りません!!(汗)

恥ずかしながら、数百台TOEIの受注・組立てをしてきましたが、今回のブログを書くときに初めてガス抜き穴が開いていないことに気づきました(大汗)

全く持ってお恥ずかしい限りで、てっきり開いているものだと思い込んでいました

今度、東叡社・山田さんに聞いてみようと思います
解ったら、本ブログを書き換えておきますので、ご容赦くださいm(_ _)m

-------キリトリ---------

大槻だけでなく、TOEIオーナー様やその他メーカーのハンドメイド車をご所有の方でしたら、今回の様な答えの出しにくい疑問って常に沢山有りますよね

「どうして、このパイプを選んだんだろう?」
「なぜ、シートアングルをコノ寸法にしたんだろう?」
「トレイル値が変わると、どんな違いがあるのだろう?」
「フォークはどうやって曲げるの?曲げ方で乗り味は変わる?」

疑問は尽きませんがフレーム製作者に聞きたくても「仕事の邪魔してはいけないし・・・」「怒られたらどうしよう・・・」「教えてくれないんじゃないか・・・」なんて尻込みしてしまいますよね

でも大丈夫!!

H30年1月20日(土)~21日(日)に掛けて開催される「ハンドメイドバイシクル展」では、フレームビルダーによるトークショーが開催され質問を募集しています

コチラ(自転車文化センターWebサイト)から、質問内容をお送りください

しかも、今回のトークショーは
20日(土)・・・SW WATANABE 渡辺捷治氏
21日(日)・・・東叡社 山田博氏
ですから、velocraftのお客様にピッタリなお二人だと思います

なかなかこんな機会は無いと思いますので、是非質問をお送り頂き当日のトークショーにご参加ください!

開催期間: 2018年 1月20日(土)~21日(日)
日時:9時30分~16時50分
会場:科学技術館 1F催物場 入場無料
主催:一般財団法人日本自転車普及協会 自転車文化センター
出展社:合計50社 (2018年予定 新規出展社含む)
あぶくま自転車工房、ウェルドワン、Equilibrium cycle works、エム.マキノサイクルファクトリー、EMERALD BIKES、エンマバイシクルワークス、岡安製作所、絹自転車製作所、紀洋産業、近藤機械製作所、今野製作所、サイクル&カヌー アマンダスポーツ、サイクルグランボア株式会社、サイクルストア ヒロセ、SANO MAGIC、Sunrise cycles、STUBBORNCYCLEWORKS、ダイワボウプログレス株式会社、たつみ商会、鶴岡レーシング、TESS、東叡社、東京サイクルデザイン専門学校、東洋フレーム、ドバッツ・ライノ・ハウス、日直商会、Bakansu cycles、パナソニックサイクルテック株式会社、BIXXIS JAPAN、ビチスポーツ モリアイ、BYOB Factory、5LINKS.CO.Ltd、プロショップ タカムラ製作所、Helavna Cycles、細山製作所、マツダ自転車工場、macchi cycles、YANAGI CYCLE、山音製輪所、ライトサイクル、Life Bike、渡辺捷治製作所、ワークショップモンキー、グラファイトデザイン、K・L・CPRODUCTS、サギサカ、日東、ビッグフロスト、本所工研、三ヶ島製作所

数えて見ましたら出展の50社中velocraftとお取引があったり、関係がある出展が30社を超えています

velocraftはそれだけハンドメイドバイクの世界に入っているショップなんですね

取扱い店だけでなく大槻の教え子のサイクルデザイン専門学校の在校生や卒業生も出展しておりますし、ご近所の「BYOB」「ワークショップモンキー」も出展されていますので、合わせてお楽しみください

大槻も21日(日)に視察に伺う予定ですので、会場でもお気軽にお声掛けください


TOEIフルオーダー考察 vol.9

スチールフレームではロウ付けの際に火で炙りますから当然熱が発生し空気が膨張します

パイプとパイプを接合する為にはロウ材がラグの内側やパイプの内側に浸透しなくてはなりませんが、パイプ内の空気が膨張し続けるとロウ材を流し込もうと思っても空気が邪魔をして上手くいきません
その為にパイプには必ずロウ材を流す入口と空気が出る出口が必要です

所謂「ガス抜き穴」ですね

TOEIフレームではどの様に開いているのでしょうか?



チェーンステーブリッジには中央部下向きに1か所、シートステーブリッジには左右下向きに2か所

シートもチェーンもステーはブリッジが付くところに穴は開けずにブリッジに穴を開けています

シートステーブリッジは左右どちらか1か所でも良いはずですが、シンメトリー性を高める為でしょうか?左右均等に開いています



シートステーは上端は2本巻きなりハス切りなり、何かしらの方法で蓋がされていますので、空気の通り道はありません
その為、左シートステーはエンドとのロウ付けは外側のみで行い、内側は埋めずにそのままにしてあります
ダイナモコードを通すは当たり前ですが、コードが無い場合も左内側はロウ付けをしていません
その為左シートステーはガス抜き穴無しで仕上がっています

右シートステーはチェーンとの干渉を防ぐ為にシートステーに潰し加工が施されています
その為空気の逃げ道は塞がれてしまいますので、下部下向きに1か所穴が開けてあります

以上がフレームのガス抜き穴で計4個が今回のフレーム

ロウ付けの方法で、左シートステーのエンド部分を埋めるなら指定をしてガス抜き穴を追加する必要がありますし、その他部材による違いもありますので基本ガス抜き穴はお任せにするのが一般的ですが、位置や穴径を指示することも可能です(矛盾点が無い様にお気を付けください)

この様にTOEIフレームは最低限の穴しか開いていませんので、綺麗なフレームと言えるかもしれませんが、「ガス抜き穴=水抜き穴」とも言えますので、使用上の注意があります

メイン3角は全てパイプ接合部は空洞になっています(ラグレスでもBBシェルやヘッドチューブにパイプ内径よりも小さめの穴を開けています)

その為シートピラー部から雨の日等の走行で僅かながらにフレーム内部に水が浸入します
TOEIフレームはシートステーを除きメイン3角&ヘッドチューブ&チェーンステーはパイプ内部は繋がっています

その為侵入した水はフレームの最も下にあるBBシェルに溜まってしまいます
BB下に穴が開いていればそこから抜けていきますし、チェーンステー後端部に穴が開いていれば自転車を立てることでチェーンステーを通って水が落ちていきます

しかしTOEIはBBシェル裏にもチェーンステーにも穴が無い構造ですので、水が抜けません
水分がずっととどまっていれば、当然サビに繋がります

シートピラー部からの浸入は僅かかも知れませんが、シフトワイヤーを内蔵にすると侵入量は更に増えてしまいますので、特に注意が必要です

BBのグリスUPやオーバーホールなどで、BBを外した時にサビを含んだ水がビシャー!!!とこぼれ落ちてくることも何度もありましたし、長年放っておいてサビが進行してBBシェル付近のパイプが破断したりと結構トラブルも見てきました

サビを防止する為には、シートピラーを外してから晴れて乾燥した日にフレームを裏返してフレーム内部を乾燥させてあげます

雨の日の走行後に是非行ってください

または、フレームの制作時に水抜きの穴をBBシェル下部に開けておくように指示を出すことも出来ます
穴が開きっぱなしになることを嫌って、M5やM4のネジを切ってもらいビスで穴を塞ぐ方もいらっしゃいます(時価・殆どの場合が無料)

ガス抜き穴も奥が深いですね
フォークのガス抜き穴はもっと難しいですヨ

その話はまた次回・・・